「“MVの人たちがステージに現れた”という感覚」 グランジ遠山大輔が語る「黒い羊」武道館パフォと欅坂46愛【後編】:遠山大輔インタビュー特集(1/2 ページ)
白い羊 なんて僕は絶対なりたくないんだ。
「欅坂46」と聞いてあなたはどんなイメージを抱きますか――。既存のアイドル像をなぞらず、独自路線を貫く彼女たちはなぜ注目され、さまざまな評価を受けるのか。10代から圧倒的な支持を集めるラジオ「SCHOOL OF LOCK!(SOL)」の2代目校長「とーやま校長」として知られ、大の欅坂46ファンでもあるグランジの遠山大輔さんに“腹を割った話”を聞きました。前編・中編・後編の3記事・1万6000字の特集で“欅坂愛”をお届けします。
遠山大輔インタビュー特集 前編・中編
はんにゃ金田が気付いた2期生のすごさ
――2期生の話題が出ましたが、アニラで2期生のパフォーマンスを実際に見てみて、いかがでしたか。
遠山:これもブログにも書いたんですが、最初は2期生の皆さんに対して「相当茨の道だな」と思っていました。2年も3年も必死に食らいついてやってきた1期生メンバーがここまで登ってきたところに入っていくのは無理だろうと。でも大阪公演を見て、俺は一体何を言っていたんだと反省しましたね。本当にめちゃくちゃかっこよかったんですよ、2期生の皆さんが。
もちろん1期生の皆さんも2期生の横にも前にも後ろにもいるんですが、気持ちの面でもパフォーマンスも1つになっているなと思いました。パフォーマンスをするごとに進化していって、同じことをし続けることを良しとしないであろう欅坂46にとって2期生の加入はすばらしいことだと思いました。
――武道館公演終わりは一緒に東京公演を見られたナスカさんたちとお食事されたんですよね。
遠山:そうです。ライブ直後にドライ部の収録をTOKYO FMでやって、そのあとナスカのお2人とTOKYO FMのメンバーとでちょっと飲みに行こうということになってたんですが、そこにはんにゃの金田哲も来たんですよ。金田とはNHK・民放連共同ラジオキャンペーン「このラジオがヤバい」も一緒にやっていたんですが、番組内でわちゃわちゃしたこともあって、まず金田の謝罪からスタートしましたけど(笑)。
でもその席で金田から聞いた話でなるほどな、って思うことがありまして。金田はNHK-FMで「ゆうがたパラダイス」っていうラジオ番組をやっているので、毎週欅坂46のメンバー2人とランダムで会っているんです。それもあってか、金田はライブを見るときに本当に全体を見ているらしいんです。
金田はもともと「ももいろクローバーZ」のファンで、恐らく“モノノフ”として身に付いた技術だと思うんですが、個人が好きっていうよりは、グループ全体が好きらしいんですよ。そのうえでさらに「この曲ではこの人がすごい」っていう感じで、曲ごとに視点を変える能力も持っているみたいで、俺やTOKYO FMのスタッフが気付いていないポイントにも気付けていてすごいなと思いました。
――すごいですね。私たちなんて双眼鏡でロックオンした棒立ち地蔵状態でライブ見ちゃっているので、全体を見られるっていうのはうらやましいです。金田さんのお話ですごいなと思ったポイントをぜひ詳しく教えてください。
遠山:俺もグループ全体を見ようと思っているんですが、やっぱりラジオをやっているからなのか、欅坂46に限らず「出演者さんは運命共同体」と思ってしまうというか、「リスナーの皆さんに大切な曲を届けてくださってありがとうございます!」という思いが根底にあるので、共演者を中心に見てしまう癖があるんですよ。でも金田はそうじゃないと聞いて純粋にすごいなぁと思いました。
すごいなと思ったのは2期生についての質問で「印象に残った子は?」と聞いたら金田は「藤吉夏鈴さんが尋常じゃなかった」と。金田いわく「ゾーンに入っていた」とのことで、後日報道写真を見たら藤吉さんがバッキバキな姿が写っていて、「金田に教わって悔しかったな」と思いました(笑)。
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