「欅坂46」の魅力は何なのか グランジ遠山大輔が語る「命削るパフォーマンス」に涙こぼれる瞬間【前編】:遠山大輔インタビュー特集(3/3 ページ)
そのどれが欠けたって永遠は生まれない。
――言葉で説明するのは本当に難しいのですが、欅坂46のパフォーマンスって爆発的じゃないですか。メンバーから何かエネルギーみたいなものが出ているというか。
遠山:その“何か”を感じたときは自然に涙があふれだしてきますね。これまで友梨奈ちゃんは踊っているというよりも、頭の中に入ってきた音楽をそのまま表現しているんじゃないのかなと思っていたんですよ。そうしたら『別冊カドカワ 総力特集 欅坂46』のTAKAHIRO先生のインタビューパートで、友梨奈ちゃんがパフォーマンスについて「今回は“僕”(私)の気持ちに出会うことができた」とか「今日は、曲の途中で少し“僕”(私)が遠ざかってしまったから、次は……」と言っていると知って、腑に落ちました。俺たちファンの心が震える瞬間は、きっと友梨奈ちゃんが曲の中の主人公である「彼」や「彼女」に出会った瞬間なんだって。
――すごく納得できる表現です。
遠山:それと最近、録画した音楽番組などは「今日はこのメンバーを見よう」と決めて見たりしているんですよ。すると鈴本美愉さんはTAKAHIRO先生の振り付けを忠実に踊っているんだなとか、「アンビバレント」で「二人セゾン」の振り付けを踊る小池美波さんがめちゃくちゃ優雅で最高だなとか、渡邉理佐さんの踊りがキレキレだなとかいろいろな気付けるようになりました。
――2018年は「欅坂46 2nd YEAR ANNIVERSARY LIVE」「欅共和国2018」「欅坂46夏の全国アリーナツアー2018」と3つの大きなライブがありました。
遠山:どのライブも最高だったけど、全てのライブを通じて感じたのは、ただ同じ曲を披露するのではなく、ファンのためにいろいろなパフォーマンスのやり方を提示しようとしてくれているんだなということです。例えば「ガラスを割れ!」。共和国2018で披露した、“欅坂46 VS ダンサーズ”っていうオリジナル演出を見て、これがベストだって思っていたんですけれども、全国ツアー幕張1日目のパフォーマンスもすごくて。「前半戦の大きなテーマはガラスだな」と感じたのですが、2日目の千秋楽には友梨奈ちゃんが1人、花道へ突進するように飛び出してきて。「もうこれ死んじゃうんじゃないか」っていうぐらいの気迫とダンスで、「あれ、この曲って他の公演でも突進していたっけ?」とかいろいろなことが頭の中に浮かんだんですけど、とにかく命を削るような、見ている者が思わず涙してしまうパフォーマンスでした。
――どうにか映像化してほしいと思わせるような爆発的なパフォーマンスでしたね。2018年の全国ツアーは幕張2DAYSと神戸の3日目と複数の公演を見に行かれたと聞きました。全国ツアーを締めくくったのは「W-KEYAKIZAKAの詩」でしたね。
遠山:最初はメンバーが泣いているのは、安堵の涙だと思っていたのですが、後日、曲中に“これまでの欅坂46の足跡をたどるスライドショー”がメンバーにだけ見えるモニターに表示されていたことが明らかになって「そういうことだったのか」と。特に友梨奈ちゃんが最後にメンバーに向かって手を広げる姿を見たときには、「現メンバーでツアーを回れるのはこれが最後なんだな」とこみ上げてきました。
ファンが待ちに待ちまくっていた「欅共和国2017」の円盤化
――2018年9月26日に超待望の「欅共和国2017」がBlu-ray/DVDで発売されました(一同大音量拍手)。
遠山:いやぁ、もうねこれヤバいっすよ。ヤバい。
――実際にご覧になった感想は。
遠山:ありがたいことに発売前にいただきまして、見ました……! もうね、スロー再生の嵐ですよ。
――それ、私たちみたいなヤバいオタクがやる再生方法ですよ。
遠山:いやね、やっちゃいますよ絶対(笑)。何回も言うんですけど、「エキセントリック」がマジで大好きで。かなり動画も見ているんですが、「欅共和国2017」の「エキセントリック」が最強です。
――どこがどう最強なんですか。
遠山:例えばね、「縁を切る」でマジで縁を切りに行く友梨奈ちゃん。ちょっとここじゃできないんで、外でやっても良いですか?(取材部屋の外に飛び出し、踊りだす遠山さん)。ここ、この友梨奈ちゃん、「どう? 私たち、欅坂46ってすごいでしょ? 見てくださいよ、このパフォーマンス!」って顔してるんです。最高。あと「自由なんてそんなもの」で“バッ”って顔する友梨奈ちゃん。ここも最高。かわいいのは「絶対誰にも言うなよ」の理佐さん。とにかくチェックしてみて欲しいです。最高にかわいいから。
――他にもおすすめの見どころはありますか。
遠山:アンコールの「誰のことを一番 愛してる?」からの「不協和音」の流れでしょうね。欅坂46爆発ですよ。特に「不協和音」に関しては、2017年当時、現場で「これは映像化できないだろう」と思ったぐらいです。見ているこっちも「うわーっ」って思わず声を出してしまうほど「すごいものを見てしまった」という感覚になります。いろいろな意見がある人は「欅共和国2017」を見たら、欅坂46に対して納得してもらえると思います。常に100%全力の欅坂46に出会える作品かつ、21人そろっていないことは本当に残念ですが、欅坂46史上最高のライブ作品だと言えます。そういえばSKM21の皆さんは何の楽曲が好きなんですか。
中編は6月22日公開
グランジ・遠山大輔さんに語っていただいた「欅坂46」の魅力。中編は6月22日11時46分に、後編は6月23日11時46分に公開を予定しています。どうぞお楽しみに……!
プレゼントキャンペーンのお知らせ
今回は、ねとらぼの公式SNSをフォローし、本記事を告知するツイートをRTしてくださった方の中から抽選でそれぞれ1名に遠山さんの直筆サインをプレゼントするキャンペーンを実施いたします。たくさんのご応募お待ちしています!
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(文・取材:Kikka,取材:SKM21)
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