インタビュー
正規雇用にありつけない、給与も上がらない“臨時採用教員のツラさ” 現役教師が語る「ブラック職場としての学校」(2/3 ページ)
「どの学校にもいる」という臨時採用教員の厳しい働き方。
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来年は仕事がないかもしれない臨時採用教員のツラさ
―― 臨時採用で働いてる教員って、どれくらいいるの?
正確な人数は分からないけど、どの学校にもいるよ。多いところだと半分くらい臨時採用だったり。“臨時”って言ってるのに、そんなにいるなんておかしな話だよね。「どの学校でも、正規採用の教員が足りてない」ということの現れだと思う。
正直、教員はブラックだけど、俺は正規採用だからまだ良い方だと思う。歯を食いしばって頑張れば、次の年も食い扶持があるから。でも、リンサイの先生は1年ごとの契約だから働き続けられる保証はないし、給料もあまり上がらない。
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さらに言うと、同じ地域(市町村)で働き続けられるかどうかも分からないんだよ。臨時採用は登録制になってて、「この地域なら働けますよ」と登録しておくと教育委員会から依頼がいく。だけど、登録地域が少ないと「枠が空いてないから、来年は仕事がない」なんてことになりかねない。
だから、どうしても教員として働きたいなら、広範囲の地域に登録するしかない。「長時間労働なうえに、通勤まで長時間」なんて可能性もあるけど、それは我慢するしかない。
(続く)
※本企画は、1人の現役教員の声をそのまま記事化したものです。実際の労働環境は自治体、学校などによって異なる可能性があります。
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