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「パンテーラ」生んだデ・トマソが復活 新型スーパーカー「P72」発売決定、幻のマシン「P70」をオマージュ(1/2 ページ)

設立60周年の節目に「P70」オマージュした新型を発表

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 デ・トマソ・アウトモビリが新型スーパーカー「P72」を発表。英国で開催中のモーターイベント「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」で初披露しました。


デ・トマソが復活。設立60周年を記念した特別なスーパーカーが限定発売

 デ・トマソは今なお根強い人気を誇るスーパーカー「パンテーラ」で知られるイタリアのカーブランド。1959年に創業者アレハンドロ・デ・トマソによって設立されましたが、2003年に死去したことを受けて、2004年には会社としてのデ・トマソは解散していました。

 その後はイタリア出身の実業家が商標権を獲得するなど、復活に向けた動きを見せていましたが、資金面で苦労して権利は手放されました。

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 そして、創業者の死から16年。ついに公開となった新生デ・トマソのスーパーカー「P72」を手がけるのは、2014年に権利を取得した香港のベンチャー企業アイディアル・チーム・ベンチャーズ。マシン開発にはV12エンジン搭載スーパーカー「Apollo IE」で知られるドイツのカーメーカー、アポロ・アウトモビリが関わっているそうで、P72はApollo IEと同じカーボンモノコックシャシーを採用しているそうです。

 マシンのデザインは1964年に「シェルビー・マスタング」で知られる元レーサーでカーデザイナーのキャロル・シェルビーと、アレハンドロ・デ・トマソが共同で考案した試作スーパーカー「P70」をオマージュしたものとなっており、先進的でありながらもどこかレトロな雰囲気も感じさせるルックスに仕上げています。

 インテリアは2シーターで、かなりゴージャスな作りとなっているものの、落ち着いた色合いでまとめています。


「P70」オリジナルラフスケッチ

インテリア

Apollo IEと同じカーボンモノコックシャシーを採用

 現時点で詳細なスペックは明らかになっていませんが、「パンテーラ」と同様にミッドシップ型であることや、ハイブリット型のパワートレインではないことが判明しています。往年のファンからはパンテーラがそうであったように、アメリカ製V8エンジンの搭載に期待する声も聞こえてきていますが、兄弟車となるApollo IEがフェラーリ製V12エンジンを搭載していたこともあり、期待して良いものかと不安視する声もありました。

 デ・トマソ・P72は72台のみ生産される見込みで、価格は75万ユーロ(約9122万円)を予定しています。

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 グッドウッド・フェスティバルの公式Twitterでは実際に走行している「P72」の姿を撮影したビデオが公開されていたので、気になる人はチェックしてみては。

春山優花里

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