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代表取締役が「個人資産で自社ゲームの広告宣伝を展開したい」と提案 スマホゲーム・アプリのイグニス

会社の負担が大きいため、とのことです。

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 2019年7月11日の株式市場で、スマートフォン向けゲームやアプリの開発・運営などを手がけるイグニス(東証マザーズ)が前日比36円高(+2.88%)と続伸しました。

 イグニスは前日、同社の代表取締役CTO(最高技術責任者)で、ゲーム開発・運営子会社「スタジオキング」の代表取締役を兼任する鈴木貴明氏から、「スタジオキングが制作・運営するゲームの広告宣伝を個人で展開したい旨の報告を受けた」と発表。広告宣伝の内容を精査・確認し、申し入れを受け入れたとのことです。


イグニス子会社のスタジオキングは4月、「猫とドラゴン」をリリースしている(イグニスのWebサイトより)

 スタジオキングはネイティブアプリゲーム「ぼくとドラゴン」を開発・運営しているほか、19年4月にはスマホ向けブラウザゲームプラットフォーム「enza」向けに「猫とドラゴン」をリリースしています。

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 イグニスはVR(仮想現実)事業に積極投資を進めていますが、2018年9月期は26億5100万円の最終赤字を計上。今期(19年9月期)は黒字転換を目指す中、ゲームの広告宣伝は負担が大きく、これ以上の投資は厳しいと判断していたところ、鈴木氏から個人資産による広告宣伝の実施提案を受けたとのことです。鈴木氏はイグニス発行済み株式の約27%を保有する筆頭株主の1人です。

 期間は7月から12月末まで。広告宣伝で売り上げが増加した場合、広告宣伝効果で獲得した売り上げの一部を鈴木氏に支払うとのことです(鈴木氏が実際に支出した広告宣伝費の総額が上限)。

 イグニスは「鈴木氏が経済的利益を得ることはないが、形式上は会社法上の利益相反取引に該当するため、取締役会において、取引開始についてのみならず、その進捗状況についてモニタリングしていくことを決議している」と説明しています。


イグニスの株価推移(Yahoo!ファイナンスより)

 イグニスは2010年設立。「妄想電話」などのスマートフォンアプリをリリースし、2014年7月に東証マザーズに新規上場しました。19年9月期通期の売上高は60億円を見込んでいます。株式時価総額(11日終値ベース)は約189億円です。

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