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軍艦島上陸ツアーが一時停止に アスベスト検出の疑いで

本当にアスベストかは1週間~10日でわかる予定。

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 長崎市は、端島(通称:軍艦島)の見学施設の供用を停止すると発表しました。2019年7月12日の定期的な検査で、アスベストの疑いがある繊維物質が検出されています。今後、再検査や物質の特定を行い、施設見学を再開するか判断します。

軍艦島の見学施設が供用停止に(長崎市より)

 長崎市によると、7月12日に見学施設におけるアスベストの飛散調査を実施、7月30日に「アスベストと思われる繊維物質を検出した」と検査機関から暫定報告がありました。もしアスベストであれば大気汚染防止法の基準値を超える値が検出されているそうです。

 アスベストかどうかは7月31日現在断定できておらず、特定には検体採取から1週間~10日程度かかる見込みです。今後についてはその検査結果を見ての判断となります。

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 長崎市では、施設を利用する観光客をはじめ、軍艦島観光に携わる方々の安全確保を考慮して、7月31日から施設の供用を停止することにしました。そのため施設見学をする上陸ツアーは催行できなくなります。

軍艦島の様子(以下、画像はGoogleストリートビューより)

 軍艦島は、1974年に閉山、無人となりましたが、2009年4月に一般の上陸が可能となり、軍艦島上陸ツアーが催行されていました。上陸ツアーでは、主力坑だった第2竪坑跡や、端島炭坑の中枢であったレンガ造りの総合事務所、1916年に建てられた日本最古の鉄筋コンクリート造の7階建て30号アパートなどを見学通路から見ることができていました。

高橋ホイコ

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