インタビュー

“自分のベッドで寝ている幽霊”が見えたら、どこで寝るべきか エッセイ漫画「霊感一家のふしぎな実話」インタビュー

信じるか信じないかはあなた次第です……けど、見えちゃったら寝られない。

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 幽霊は存在すると思いますか――。科学では証明しがたい“見えない世界”の問題なだけに「いる派」の方も、「いない派」の方もいるかと思いますが、今回ご紹介したいのは「同じ家の中で、家族が同じ心霊現象を体験していた」というエッセイ漫画「霊感一家のふしぎな実話」。

 “幽霊が300体もいる心霊スポットのような実家”での生活とはどんなものなのか。著者・りかさんにインタビューしました。漫画本編もあわせて掲載します。(聞き手:ましろ

漫画『霊感一家のふしぎな実話』とは?

 著者のりかさんをはじめ、姉、そして母親までも小さい頃から不思議なことや、怖い思いを経験してきた霊感一家(父親は霊感なし)。そもそも実家自体が夏でも冷房いらずの寒さで、入れない部屋、眠れない部屋、廊下にレギュラーで出て来る謎の白い影などなど、オカルティックな事件が満載。

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 それもそのはず、調べてみたら、なんと実家に幽霊300体もいることが判明! 一家全員で、家系図を持ち出し、実家の浄化浄霊に踏み出す騒動を描いたホラーエッセイ漫画。

著者プロフィール:佐木りか(Twitter:@rikarika_sou

物心ついた頃からゆるっと霊感もち。母・姉も霊感持ちの女系霊感一家。現在は一児の母として育児の合間に怖い話や育児漫画を描いている。猫好き。

廊下の白い影

その他の一部エピソードはイースト・プレスによるWebメディア「MATOGROSSO」、購入先などは同社Webサイトにて掲載されています

トイレに行きたいけど廊下に霊がいたときの“強過ぎるお母さん”の対処法

―― 「廊下の白い影」というエピソードでは、お姉さんとお母さんが廊下で目撃した幽霊について描かれています。りかさん自身はその白い影を見たことがないんですよね

 そうですね。私の場合は黒い影を見たり、目の端をすっと人影が横切ったり、ドアの隙間から誰かがじっとこっちをのぞいていたりといったことがよくありました。

―― 「よくありました」とは、どれくらいの頻度で?

 うーん、回数を意識したことはないですね。気付いたらいつも何かいるみたいな、廊下はそういう場所でした

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―― それは確かに、夜中におちおちトイレにも行けませんね。ただ「お腹痛いから相手してらんない!!」「邪魔!!」と白い影を追い払うくだりには笑ってしまいました

 私もびっくりしました(笑)。そんなことできるんだ、って。

もしも自分のベッドで幽霊が寝ていたら、どこで寝るべきか

―― お母さん関連のエピソード、他にもあればぜひ聞きたいです

 私と姉は「何かいるな」とぼんやり感じる程度なのに対して、母は割とはっきり幽霊の姿が見えちゃうらしいです。ボーダーのシャツを着ているとか、身長は190センチくらいとか。

 前に友達と旅行に行ったときも、自分のベッドで先に幽霊が寝ていたことがあったみたいで。

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―― それだと、お母さんが眠れないですね

 だから、友達にベッドを変わってもらったそうです。その人は霊感がなくて、幽霊がいようと全然気にしないらしいので。

―― お友達もたくましい

 あと、母はもともと手先が器用で、昔からビーズアクセサリーを作ってたりしていたんですけど、そこから発展してパワーストーンを使ったブレスレットも作るようになりました。しかも、どうやら本当に魔除けの効果があるらしくて、霊障に悩んでいる人から時々注文が入ったりしています。

―― すごいですね。ちなみに、そのブレスレットっておいくらくらいなんですか

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 もうけるつもりはないみたいで、原価プラス手間賃少々で売っています。私が作ってもらったブレスレットも5千円くらいですね。だけど、最近は材料のモリオンやブラックスギライトという石の値段が高騰していて、同じものを作っても今だと万を超えちゃうって言っていました。

―― お母さんは、りかさんがエッセイ漫画を描いていることをご存じなんですよね。作中での自分の描かれ方について意見をもらったりはしましたか?

 意見どころか、本を出す前にたくさん監修してもらいました。第1章では母の子ども時代のエピソードを描いているので、厳密にはこうだったんだよ、みたいな。

―― つまり、この漫画はお母さんのお墨付きであると

 そうですね、実際の母もほぼあんな感じです(笑)。自分の親ながら、個性的なキャラだと思います。

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(続く)

本企画は全5本の連載記事となっています

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