Switch「moon」発表でなぜゲーマーは狂喜したのか? 「伝説のアンチRPG」と呼ばれたその理由を振り返る:芸人ヤマクエの「俺のゲーム愛を笑うな」(3/3 ページ)
あらゆることの問題と答えを「自分で探していく」ゲーム。
当時のゲーム業界が揺れた、衝撃のエンディング
このゲームのエンディングってどんな感じなんですか?
いや言えるか!
(笑)。
ただ、ラストはもう衝撃です。当時のゲーム業界が震撼(しんかん)しました。
そんなに……。
どんな感じだと思います?
ヒント! ヒント!
「moon」は、ゲームの中に入って、世界を救おうっていうお話なんです。そして、主人公の少年は最初、「MOON」の中でどうしました?
ラスボスを倒しに行った。
それがそのRPGの目的であり、ゴールだからですよね。その事実は動きません。ゲームですから。
うん。
これがヒントです。
えー! 分かんない!
分かられてたまるか!!
(笑)。
今回の発売の一報を聞いて、僕は震えました。周りのファンもみんなテンション爆上がってましたし、「やってない人は絶対遊んでほしい!」的なことをみんな言ってました。
俺も「神ゲー」とは聞いてたけど、ネットの反応見てそんなすごいことなんだなあって思ってた。
でも同時に、「やってないけどオチは知ってる」とか「実況で見た」とか、そんな声も聞こえてきたんですよ。確かに伝説的な作品だし、今までは遊ぶ手段がほとんどなかったから、オチだけ知ってる人がいても仕方がない。でも僕は、それだけで「moon」を評してほしくないんです! 本当に!
怒ってる……!
あらゆることの問題と答えを「自分で探していく」のが「moon」というゲームです。ゲーム全体を通じて、何を見て、何を体験し、何を思ったのか。それが最後の最後に全部つながってくるんですよ! あの感動や衝撃は、自分でプレイしなければ到底味わえないんです! だから「やってください」なんです!
なんかたぶん、良いこと言ってるっぽいな。
衝撃のラストと、そこに行きつくまでのストーリー、ゲーム世界の住人たちとの会話や彼らの物語、秘密と伏線の数々、どうして勇者はドラゴンを倒しに行くのか、「誰も排除せずに」世界を救うにはどうしたらいいのか……。やれば全部味わえます。
めっちゃ気になる……。
これがNintendo Switchで1980円ですから。買わない手はないですよ!
いやすごい……。
それを1997年にやってたってのがすごい……。
だから伝説なんです。みんなプレイして、もう一回集まって、あれはこうじゃない、これはそういうことだったから、とか考察しまくりましょう!
それ絶対やろう! 絶対!
※記事中のゲーム画面は全てPS版のもの
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