「俺も悪代官になりたい」と思った時に気になる「そもそも小判って買えるの?」
「おぬしもワル」になれる。
関西電力(関電)の役員が福井県高浜町の助役から金品を受け取っていた問題で、金品には現金や商品券だけではなく、金の延べ棒や「小判」が含まれていたことが話題になりました。時代劇ではおなじみの小判ですが、そもそも現代でも買えるのでしょうか。
関電問題では、「小判型金貨」が合計3枚渡されたことが判明しています。金品は「菓子など土産物の袋の底に見えないように金品を入れて渡されるケースが多かった」とのことで、時代劇の悪代官と越後屋(今回の舞台は越前ですが)を思い浮かべた人が続出しました(関連記事)。
ニュースを知って「俺も悪代官になりたい」と思った人も多いかもしれませんが、ハードルが高そうなのは「小判」の入手。関電問題で登場した「小判型金貨」がどんなものなのか、具体的には明らかにされていません。小判は現代でも入手できるのでしょうか。
まず思いつくのは古銭です。価格.comのホビーカテゴリで「小判」を検索すると、さまざまな小判がヒットします。江戸時代初期に発行された「慶長小判」は約346万円という値が付いていますが、幕末に発行された「万延小判」なら10万円台から買えるようです。
さらに、現代に作られた新品の小判を買うこともできます。貴金属店の老舗、GINZA TANAKA(田中貴金属ジュエリー)のオンラインショップには、5万円台の小判や200万円の大判などが並んでいます。今年6月には、新元号の「令和」をデザインした純金の小判(50グラム)と、純金の大判(200グラム)を発売しました。お値段はそれぞれ税込45万円と税込180万円です。
開催まで1年を切った「東京オリンピック・パラリンピック記念小判」も公式オンラインショップで購入できます。公式マスコットをあしらったデザインの小判で、税込価格は22万円から132万円です。
小判が購入できるのは分かったものの、それぞれ素材が金である上、工芸品としての価値もプラスされてお高いのがネックではあります。もうちょっと気軽に悪代官になりたいという方におすすめなのがレプリカ。時代劇グッズなどを扱う「しのびや」が販売している、実際に映画などで小道具として使われているという小判なら1両(枚)356円(税込)で入手でき、100両(枚)でも3万800円(税込)。比較的リーズナブルにお江戸の悪を満喫できそうです。
より実用的なものとしては、「山吹色のお菓子」というズバリなお菓子も販売されています。「まじめに作った、ネタっぽ過ぎるご贈答品」というこのお菓子、埼玉県朝霞市の「セントラル・スコープ」が実際に販売しているもの。箱を開けると小判型の入れ物が並び、中には焼き菓子が入っているという仕掛け。焼き菓子の中身には黒ごまのクリームが入っており、「ゴマスリ用の腹黒いお菓子でございます」とのこと。価格は3000円(税別)です。
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