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地名の検索すらできない 経産省公式「ポイント還元対象店舗検索アプリ」の使いにくさ嘆く漫画に大反響

業種別の絞り込みもできません。

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 10月1日の消費税増税とともに「キャッシュレス・消費者還元事業」が始まり、対象の店舗を調べられるよう、経済産業省は「ポイント還元対象店舗検索アプリ」(Android版iOS版)をリリースしています。ところが、このアプリがなかなかの不出来で、使いにくさを嘆く漫画が多くの共感を呼ぶ事態に。だって検索アプリなのに、地名での検索すらできないのですもの……。

キーワード検索ができない検索アプリ

 作者はフリーのライターにしてイラストレーターの北村ヂン(@punxjk)さん。増税やら軽減税率やらのややこしい政策に付き合わされるなら、せめて還元くらいはキッチリ受けたいと、公式アプリを導入してみました。

 さっそく起動してみると、現在地付近の対象店舗が地図上にピンで表示。しかし、分かりにくい仕様に北村さんは手こずらされてしまいます。ピンをタップしない限り店名は見えず、店名だけでは“何屋”か分からないケースも。業種や還元率といった条件で絞り込みができればまだよかったのですがそんな機能はなく、コンビニも飲食店も自転車屋も、還元率が2%の店も5%の店も、一緒くたに同じピンで表示されます。

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1ページに「せめて」が3回出てくるほどに不満を感じさせるシステム

 それでも、北村さんは前向きにアプリを使用。最寄りの還元対象店舗を把握したところで、近々行く予定の京都ではどうかと、ホテル付近のチェックを試します。しかし、このアプリは前述のように、地名での検索ができません。北村さんは仕方なく、地図に京都が出るまで延々とスワイプするハメになるのでした。

スクロールしまくれば、無意味に海外まで行ける謎仕様。リプライでは「日本だけの施策なのだから、日本だけ使えるようにすればよいのでは?」と、ストレートな意見が飛んでいました

 「バカ仕様の博覧会やーっ!」と、あきれたような叫びで漫画は閉幕。リプライでは、「こんなアプリを完成品として出すのは、民間ならありえない」「こんな役に立たないものに税金を……」など、アプリや経産省への辛らつな言葉が上がりました。また、「1店舗に決済手段が複数ある場合、同じ場所に決済手段の数だけピンが立つ」「還元対象なのに表示されない店がある」など、不便な仕様や不具合への批判も多数みられます。

 経産省は10月4日に、アプリ機能の追加・改善といった今後の対応について発表。「ピンと実際の住所が一致しない不具合」を10月7日から2~3週間をめどに修正するとのことです。また、10月中にはWeb版同様の「絞り込み機能」が導入される予定。この発表では地名検索機能については触れられていませんが、今後の導入を期待したいところです。

作品提供:北村ヂン(@punxjk)さん



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