青春18きっぷ、悲しい失敗の記録　肉と鉄道と身延山ロープウェイ「身延線・御殿場線」編：月刊乗り鉄話題（2019年10月版）（3/4 ページ）

大失敗 目的のロープウェイに乗れず　……なぜだったか？

　身延線にも少し遅れが出はじめていました。身延駅に着くと、駅前に身延山行きのバスが停まっています。乗り込むとすぐに発車。約10分で身延山に着きます。

　ここから目的の「身延山ロープウェイ」までは乗り合いタクシーがあるはず……。ですが、それらしき車両はありません。タクシー営業所の受付電話で聞いてみると「（運行は）土日だけですよ」。な、なんと。きょうは9月10日火曜日でした。

　……仕方ありません。意を決して本殿に向かって歩きます。長い階段の下、大鳥居をくぐって時刻は16時。スマホでロープウェイの乗り場と運行時刻を確認したところ「16時終了」の文字。え？

　し、しまったぁぁぁぁ。お宮横丁で長居しすぎたか。いや、違う。お宮横丁に着いた時点で、次の列車に乗っても間に合わなかった。失敗の原因は何だ。

　帰りのバスで一人反省会。「東海道線が遅れ、身延線の列車を1本ずらしたとき、先に身延山へ行く」が正解でした。富士駅11時38分発に乗らず、12時14分発に乗れば、身延着は13時43分。ロープウェイに乗って、眺望を楽しむ時間を1時間ほど取ったとしても、15時07分発の富士行きに乗れて、富士宮着は16時ちょうど。早めの夕食として富士宮やきそばを食べて、17時46分発の甲府行きに乗れば、「中央本線経由でその日のうち」に帰れました。

　どうしてあのとき気が付かなかったのでしょう。暑さのせいでしょうか。いえ、楽観視しすぎたせいです。青春18きっぷの旅は、もし行程がズレたら、抜本的に日程を見直しましょう。「旅の目的は何か」優先順位を考えましょう。これが今回の教訓です。

身延駅で嵐に遭遇、一時運休で足止めに　トホホ感さらにマシマシ

　身延駅に戻ると、突然雷雨になりました。大変な嵐です。帰宅する高校生の皆さんもびしょぬれ。初めは面白がっていたようですが、だんだん静かに落ち着いていきました。

　17時07分に甲府行き特急「ワイドビューふじかわ9号」、17時29分発静岡行き特急「ワイドビューふじかわ12号」が少し遅れて発進した後、雨の勢いはますます強くなりました。とうとう身延～甲斐大島駅間が規定雨量超えのため「通行止め」になりました。

　甲府行きの列車は到着できず、富士方面に戻ろうにも通行止め。さて困った（笑）。救いはスマホアプリの雨雲レーダーでした。これによると、1時間後には雨雲が東へ去りそうです。

　しばらく待っていると、富士行きとして到着し足止めされていた列車が、折り返し甲府行きとして運行再開することになりました。これでようやく帰宅のめどが立ちました。

　中央本線は笹子峠あたりで大雨になりがちですが、無事に通り抜け、ほぼ予定通りの帰路となりました。残念ながら甲府駅の駅弁屋さんは終了。乗り継ぎの大月駅も終了。夕食時におなかが減ったなあ。あ、そうだ。朝、国府津で買ったパンが残っていた!!　よかったよかった。

　それにしても、身延山ロープウェイに乗れなかったことが残念すぎます。でも、おいしいものを食べられたし、嵐だったけど無事に帰れたし。今回は「半分成功」としましょうか。負け惜しみみたいだけど。

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　おっとお待ちください！　……まだまだ続きます！