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ぶっちゃけ、電ファミって利益出てました? 「電ファミニコゲーマー」編集長・TAITAI氏に聞く、独立の裏側、これからの野望(3/3 ページ)

2016年のオープンから3年、大きな転機を迎えた電ファミは今後どうなる?

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インタビューとは「体験」である

hamatsu:最後に一つ、どうしても聞きたかった質問いいですか。

平:何ですか?

hamatsu:「平さんにとってインタビューとは何ですか」。

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平:(笑)。

hamatsu:すいません、あえて聞いてみたくて。

平:うーん、インタビューとは……。

かなり長い時間熟考していた平さん

平:真正面からの答えではないかもしれないんですけど、僕にとってのインタビューって「体験」なんですよ。

hamatsu:体験。

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平:インタビューってある種の体験で、その僕が得た体験をなるべく正確に再現したいと思って、それを書き起こしたものが僕の記事なんです。以前、水口(哲也)さんに話を聞いた時にすごく共感したんですが、自分のイメージとか原体験とかを表現しても、メディアに落とし込まれた瞬間に、いろんなものがスポイルされちゃうと。

 例えば僕が誰かに話を聞きに行って、いろんなことが聞けましたと。そこで得た体験って、むちゃくちゃ情報量があるわけです。例えばそれを100とする。でも、それが記事になると、なんでか分かんないけど5とかになってしまう。

hamatsu:分かります。

平:だけど、それをいろんな工夫で50くらいまで再現できたりすると、けっこう面白いものになる。人間が得る情報って、究極的には全て体験じゃないですか。それをいろんな技法で、文字とか映像とか音楽とかに変換しているわけで。僕にとってのインタビューはあくまで体験、体感であって、それをなるべくそのままの形で、いろんな人に共有したい。僕にジャーナリストとしての自負みたいなものがあるとしたら、多分そこだと思います。

hamatsu:思ったよりちゃんとしたインタビュー論の話に。

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平:全然余談ですけど、今やっているサロンで、インタビューの見学なんかもやってみたいなと思っていて。

hamatsu:それは見てみたい!

平:実は鳥嶋さんのインタビューの時も、関係者には見学してもらっていたんです。みんな興味あるっていうので。ただ難しいですね、僕のインタビューってわりと雑談っぽいというか。

電ファミと「ゲームの企画書」を世に知らしめた、伝説の鳥嶋和彦さんインタビュー回(【全文公開】伝説の漫画編集者マシリトはゲーム業界でも偉人だった! 鳥嶋和彦が語る「DQ」「FF」「クロノ・トリガー」誕生秘話

ねとらぼ:事前にがっちり下調べをして、理路整然と進めていくタイプだとばかり。

平:もちろん下調べはちゃんとしますけど、話自体はわりととっちらかった雑談になることが多いですね。

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ねとらぼ:あれはじゃあ、編集で相当いじってるんですね。

hamatsu:僕も座談会で参加させてもらったことがありますけど、話の順番とか全然変わっていて、「あれがこうなるんだ!」って驚きました。

ねとらぼ:流れをぶった切りますが、そういえばもう3時間くらい話してますね。 

hamatsu:さすがにそろそろ締めましょうか。3年前にもねとらぼでインタビューしていましたが(関連記事)、また3年周期くらいでインタビューしたいですね。

平:その時まで電ファミがあればいいけどね。

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ねとらぼ:電ファミがなくなるようならネットは終わりですよ。

平:まあでも、ある金額の中でやりくりする分には続けられそうな感覚はあります。とはいえ4人だとできることも限られるので、もうちょっとやれたらいいなとは思いますね。

ねとらぼ:電ファミがあることで、ネットやゲーム業界がちょっと良くなっている部分は間違いなくあるので、ぜひがんばってください。

平:今はまだ可能性を見せているだけなので、早くちゃんと形として何か出せるといいなと思います。

hamatsu:今日はありがとうございました。

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