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未来を先取り!? トヨタとヤマハがマジで開発する「パーソナルモビリティ」に乗ってきた【写真58枚】(1/3 ページ)

あとは法整備か……!

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 2019年11月4日まで開催されている第46回東京モーターショー2019。新型車の展示やキッズ向け体験コーナー(関連記事)、お姉さん(関連記事)も楽しいのですが、ぜひ「次世代の乗りもの」にも実際に乗ってみましょう!


トヨタが開発するパーソナルモビリティ「歩行領域EV(立ち乗りタイプ)」

 会場の「有明エリア」と「青海エリア」を結ぶ約1.5キロの歩道「OPEN ROAD」にパーソナルモビリティ試乗コーナーがあります。主に近距離シェアサービス用としての利用シーン創造を図る「電動キックボード」(関連記事)に加えて、国内大手企業のトヨタ自動車とヤマハ発動機が“本気”で開発中のパーソナルモビリティにも試乗してきました。


東京モーターショー2019の会場(画像:東京モーターショー公式サイト

立ち乗り、車いす、セニアカーまで自在に対応 トヨタの「歩行領域EV」シリーズ

 トヨタ自動車の「歩行領域EVシリーズ」(関連記事)は、立ち乗り型を基本に、動力のあるベース車体を付け替えるだけで座り乗り(セニアカー)型や車いす連結型など、利用シーンに合わせて「自在に変身」できる特長を持つ電動パーソナルモビリティです。

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トヨタ 歩行領域EV

 最高速度は立ち乗り型で時速10キロ。最高速度は中央コンソール操作ボタンで2キロ、4キロ、6キロなどと切り替えられます。車体前方にセンサーを備え、周囲の障害物や歩行者を検知すると自動ブレーキをかける安全機能も搭載します。

 操作は簡単。鍵は非接触IC式で、ICカードキーをかざしてメインスイッチボタンを押すだけ。こちらはスマホで解錠するシェアサービスなどとの連携も容易に可能でしょう。アクセルはハンドル右下のプッシュレバーを親指で押す/戻す、ブレーキは自転車と同様のブレーキレバーの握る/離すで操作します。普段はアクセルレバーを離せば回生ブレーキが効いて止まります。


車体前方にセンサーを搭載。障害物を識別すると自動的に速度を落とす安全機能を設ける

中央のディスプレイには、速度計、最高速度の上下設定ボタン、左右にライト点灯、ホーンボタン、下部に解錠ICカードのタッチマーク。メインスイッチは中央下。バッテリーは着脱式である

 立ち乗り型は2020年冬頃登場を予定。3モデルの中で最もフットスペースが小さく、空港や工場などの広い施設での巡回や警備といった業務シーンで既に引き合いがあるそうです。立ち乗り型なので見晴らしが良く、小回りも効きます。歩行感覚に近く、別に例えると「動く歩道」に乗っている感覚でした。


歩行領域EVの立ち乗り型。原付ナンバーも付いていた

歩行領域EVの立ち乗り型。ステップに乗って、ハンドルを握って、立ち姿勢でそのまま動くイメージだ

 続いては2021年発売予定とする座り乗り型。座席を設け、高齢者や歩行に支障がある方の移動を想定する新世代のセニアカーと言えます。座席があるので3つの中では特に乗り心地がよく、緊張など皆無で乗れました。座席下には荷物スペースもあります。


歩行領域EVの座り乗り型。立ち乗り型からステップを外して、シート付きの車体に付け替えることでこのスタイルに変身する。

荷物スペースも備える

 3つ目は車いす連結型。車いすと連結できる着脱式の固定機構を設け、既存の車いすへ、電動の機能を簡単に追加できるようにしたのが大きな特長です。

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 例えば、大規模な商業施設や観光地で車いす利用者へレンタルするシーンを想定しています。2021年発売予定です。


トヨタ 歩行領域EV 車いす連結型

アダプターを介して歩行領域EV本体を連結。比較的簡単に既存車いすの電動化が可能だ

 トヨタの歩行領域EVシリーズは、動力のある基礎部分を共通化したことで、操作体系や加速感が同じで、どの車種に乗っても不安なく扱えます。導入施設としては客のニーズを満たしつつも、導入コストや運用コストを抑えられます。個人向けにおいても、普段は立ち乗り型、年を取ったら座り乗り型へ、などとライフサイクルに寄り添うように長く使える製品になるのかもしれません。

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