「楽しい?」「普及する?」 「話題の電動キックボード」東京モーターショーでぜんぶ乗ってきた!(1/3 ページ)
体験できるだけでなく、拠点移動もできて一石二鳥ですよぉぉ!
2019年11月4日まで第46回東京モーターショー2019が東京・有明の東京ビッグサイト及びりんかいエリアで開催されています。
今回は、ホンダやレクサスなどのブースがある東京ビッグサイト西・南展示棟の「有明エリア」と、トヨタやスバル、キッズ向け体験ブースがある晴海展示棟に、近未来の新技術を体験できる「FUTURE EXPO」を設けたMEGA WEB会場を組み合わせた「青海エリア」の2つの拠点に分かれています。
これらのエリア、実は約1.5キロほど離れています。歩いていくにはかなり時間がかかるので、両エリアを結ぶ「無料シャトルバス」が数分間隔で運行しています。シャトルバスはちょっと混むので、並びたくなければりんかい線かゆりかもめも使えます。どちらも1駅です(運賃は必要ですが)。
実は! もう1つ「いい移動手段」があります。2つのエリアをつなぐ一本道「OPEN ROAD」を、電動キックボードやパーソナルモビリティで移動できてしまいます。
電動キックボードは、キックボードにモーターとバッテリーを搭載して電動で移動できるようにした「パーソナルモビリティ」に属する乗りものです。発進時に2、3歩ほど勢いを付けて乗り、アクセルレバーを操作すれば電動でスイスイっと進んでくれます。その手軽さから、海外では近距離移動の需要を満たす新たな移動手段として、分単位で借りられるシェアリングサービスなどが普及してきています。
日本では「公道を走るには、灯火類部品などの安全基準を満たした上でナンバーの交付が必要」なので、海外の既存製品をそのまま使うことはできず、普及に法規制の壁がありました。しかし最近になって「ナンバーをちゃんと取れる」安全基準を満たした製品が増え、一部都市では電動キックボードのシェアサービスも始まっています。いよいよ普及に向けて整備されてきたようです。
東京モーターショー2019では、注目のシェアリングサービス向けのモデルから、公道走行が可能な電動キックボード製品、ホビー用モデルなどまで6種類の電動キックボードを試乗できる催しがあります。どんな乗り心地なのでしょう。「全部」乗ってみました。
ナンバー取得対応で公道走行ができる「Airwheel Z5」
「Airwheel Z5」(関連記事)は、今回試乗した電動キックボードの中で、今すぐにでも購入できる公道走行可能なモデルです。最高速度は時速30キロ、航続距離は約15キロ。価格は16万5000円(税込)です。
重さは約13キロ。折りたたんで専用バッグへ入れて持ち運べます。鉄道やバスにも乗れます。クルマに乗せて旅行先で乗ったりもできます。近年モビリティのテーマである、駅から自宅や目的地までの「ラストワンマイルの解決」に現段階最もラクに実現できる手段といえます。
今回乗車した中ではホイールベースが一番短く、直進安定性よりも小回りを重視した感じです。パワフルに進み、クイックに動くので、お年寄りにはちょっと無理かなと思いますが……慣れるととても快適。とはいえこれで大通りを走ると想像すると怖いのは確かで、クルマができるだけ通らない道で使いたいところ。
なお、最高速度は時速30キロですが車道を走れば(というか歩道は走れない)、多くの場合ドライバーに邪魔扱いされます。駅前の区営/市営自転車専用駐輪場も……多分使わせてはもらえないでしょう(原付扱いされるでしょう)。そんな「周囲の理解」の課題も普及と共に解決すればいいなと思います。
超軽量でスポーティ/スマートな車体「CityBlitz」
次は「CityBlitz」です。よりスマートで軽量な車体を特長とするモデルです。
最高速度は時速24キロ、航続距離は約12キロ。重量はわずか7.4キロ。今回乗った電動キックボードの中で最も軽量です。簡単に持ち運びができるだけでなく、取り回しが良いため気軽に押し歩きも可能です。
出力は手元のスイッチで3段階に調整できます。一番力がある設定にすると「うぉっ」と驚くほどパワフルに進みます。タイヤが小さいのでちょっとした路面の凹凸も豪快に伝わってきますが、スポーティー志向/ホビー用としてはこのくらいとんがっている方が楽しいかもしれません。
残念ながらナンバー取得には対応しておらず、公道は走れません。ただ、価格は3万9800円からとお安めです。
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きゃっほー。ここは「かなり楽しい穴場」かもですよ。