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ナスカの地上絵、山形大学の調査で新たに143点発見 1つはIBMのAI技術が貢献

目視で分からないような地上絵を、現地調査とAIによる分析で発見。

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 山形大学が、ペルーのナスカ台地と周辺部で、新たな地上絵143点を発見したと発表しました。うち1点は、日本IBMの協力によるAI技術で発見されたとのことです。

AIの分析をもとに発見された地上絵

 坂井正人教授(文化人類学・アンデス考古学)らの研究グループは、ナスカ台地全域に関する高解像度の画像分析と現地調査により、主にナスカ台地西部に分布する複数の小道に沿って、具象的な地上絵が集中的に描かれたという仮説を得たとのこと。これに基づいた現地調査の結果、人や動物などを表現した142点の地上絵が実際に見つかったといいます。

全長100メートル以上あるという「鳥」
こちらは「鳥」に補助線等を加えた加工写真
「人型」
「人型」の加工写真
「両頭の蛇と人」
「両頭の蛇と人」加工写真
「魚」
「魚」加工写真

 その一方で、仮説を立てた場所以外に地上絵が分布する可能性も検証。しかし、高解像度の三次元画像というビッグデータをもとに、目視で地上絵を探すのは時間がかかりすぎて非現実的だったため、IBMのディープ・ラーニング・プラットフォーム「IBM Watson Machine Learning Community Edition」でAIモデルを開発したそうです。

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 そして同学が持つデータの一部を分析したところ、いくつかの候補が提示。有望なものについて2019年に現地調査を行った結果、新たに小型の地上絵が1点見つかったとのことです。

 こうした実証実験の成果をふまえ、山形大学はIBMワトソン研究所と共同研究を実施するために学術協定を締結。今後は過去10年に及ぶ現地調査のデータをAIで分析し、現地調査とあわせて、地上絵の分布図作成を進めていくとのことです。

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