レビュー

高畑充希「同期のサクラ」橋の夢は壊れ、じいちゃんを喪ったサクラ でも「正直者は報われない」のままでは終わらないはずだ(2/2 ページ)

黒川(椎名桔平)の思惑が働いていた?

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このままだと「正直者は報われない」がメッセージのドラマになる

 自身の夢を自らの手で壊したサクラ。その直後、今度は亡くなっている柊作を発見する。心がポキっと折れたサクラは部屋の中で大暴れした。彼女が橋の模型を叩きつけた瞬間、テレビを見ながら「あっ!」と声を上げてしまった。失った夢を目の前に置いておけなくなるほど、サクラの心は壊れていたということ。

 もう、柊作からFAXは送られてこない。心のよりどころをなくしたサクラを支えるのは、サクラが今まで救ってきた同期たちのはず。「同期のサクラ」のキャッチフレーズは「まっすぐ過ぎて傷だらけ だけどサクラは今日も咲く」。読み返すと、まだサクラの花は咲くのだとここに来て希望を抱かせるコピーに感じる。サクラが心を閉じたままなら、このドラマが持つメッセージは「正直者は報われない」になってしまう。そんなのあんまりだ。だから、サクラが歩む人生は酷な運命だけじゃないと思いたい。

 今夜放送の第8話は2016年が舞台。補足情報を付記すると、この年の4月16日には熊本地震が発生している。

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寺西ジャジューカ

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まつもとりえこ

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