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ハンドルに荷物をかけたことによるベビーカーの転倒に国民生活センターが注意喚起

バランスを崩し、乳幼児がけがをする事故が発生している。

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 国民生活センターはハンドルに荷物を掛けたことで、ベビーカーが転倒あるいはバランスを崩し、乳幼児がけがをする事故が発生していると注意を呼び掛けている。子どもを乗せたら必ずシートベルトを装着してほしい。

シートベルトを装着していないと子どもが投げ出されることがある(国民生活センター「動画:ベビーカーの転倒による乳幼児の事故に注意」より)

 消費者庁と国民生活センターとの共同事業である医療機関ネットワーク事業には、2014年度以降にベビーカーごと転倒あるいは乳幼児が転落してけがをした事例が2019年10月末日までに288件寄せられている。そのうち、ハンドルに荷物を掛けたことでベビーカーが転倒あるいはバランスを崩し、乳幼児がけがをした事例が少なくとも24件あったという。

 これらの事例を調べると、受傷者の年齢は7カ月未満が約8割と最も多く、処置見込みは、入院や通院を要するものが約5割を占めており、受傷部位は頭部と顔面が9割以上を占めていた。

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 現在販売されているベビーカーは、ハンドルの位置を切り替えられるものや、3輪タイプ、軽量でコンパクトで小回りが利くものなど多様化しているが、全ての銘柄の取扱説明書などには、ハンドルに荷物を掛けた場合、転倒しやすくなる旨、シートベルトを装着していないと子どもが転落する旨の警告表示があったという。ただ、座席下のカゴは容積も少なく、荷物の出し入れが難しいものもあった。

 ネットでのアンケート調査によると、約3割の人がベビーカーごと転倒あるいは子どもが転落したことがあると回答。その原因としてもっとも多くの回答を集めたのが「ハンドルや後付けした荷提げフックの荷物」だった。なお、7割を超える人がベビーカーにハンドルに荷物を掛けるためのフックを付けており、ハンドルに荷物を掛けている人の約9割は、ハンドルに荷物を掛けることでベビーカーがバランスを崩し、転倒のおそれがあると考えたことがあると回答していた。ちなみに、子どもにシートベルトを毎回装着させる人は7割未満だった。

図はハンドルに掛けた荷物による、登り方向で転倒に至る角度の違い。ベビーカーのハンドルに荷物がない場合と荷物がある場合の転倒に至る角度を示しており、3キロの荷物を掛けた場合、掛けてない場合と比べて転倒に至る角度が約15度小さくなる
シートベルトは必須

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