年初来高値を更新直後に急落、オルトプラス株価の日中値動きがジェットコースターで無理ゲー感
これは一体……。
2019年12月20日の株式市場で、スマートフォン向けゲーム開発・運営のオルトプラス(東証1部)が激しい値動きを見せ、前日比195円安(-16.33%)の999円と全市場で2位となる値下がり率でこの日の取引を終えました。
オルトプラスは人気コンテンツ「ヒプノシスマイク」(ヒプマイ)のアプリゲーム開発への参加を表明した9月以降、株価が急上昇。その分、思惑で株価が上下しやすく、11月に同ゲームのリリースを2020年3月下旬に延期することが発表されるとストップ安(値幅制限の下限)まで売られていました。
20日はオルトプラスの定時株主総会が10時に始まり、11時にはアプリゲーム「ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle-」の事前登録がスタートしました。前日終値(1194円)を下回る水準で推移していた株価は、事前登録の開始が伝わった11時過ぎに上昇。11時23分に年初来高値となる1264円を付けました。
ところがそこから一転して急下降し、11時30分にはこの日の高値から10%強安い1100円まで下げて午前の取引を終了。午後も取引開始直後から一段と下げ、安値のまま推移し、終値では1000円を割り込みました。激しい値動きは個人投資家の話題になり、「オルトプラス」はTwitterのトレンドにも入りました。
事前登録のスタートで当面の材料が出尽くした、大口の利確が入ったのでは──などなど、ネットではさまざまな指摘が出ていますが、実際のところ急落の背景はよく分かりません。信用の買い残が13日時点で約294万株にまで積み上がっており、急落をトリガーにした売り注文も多かったものと思われます。
オルトプラスは本業のもうけを示す営業損益で赤字が続いており、ヒプマイアプリゲームの開発参加を発表するまでは株価は低迷していました。ただ、20日開いた定時株主総会の発表資料によると、直近の採算は改善しており、「新規タイトルのリリース後の定常的な黒字化の達成が見込まれる」として、今期(2020年9月期)はヒプマイアプリゲームの開発と安定運営に力を入れるとのことです。
「ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle-」の事前登録(公式Twittterアカウントのフォロー)は20日夕方の時点で約30万人(公式Twitterアカウントのフォロワー数)となっています。
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