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北九州市、100年前に作られた蒸気機関車「キューロク」引き取り先を募集中 老朽化で展示「危険」と判断
引き取り後は保存展示することなどが条件。
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北九州市の若松駅前の広場で展示されている蒸気機関車が、車両の老朽化により展示を終えることになり、市では現在、車両を引き取ってくれる人を募集しています。
引き取りを募集しているのは、北九州市若松区の若松駅に隣接する「久岐の浜広場」で展示されている、1917年製造の国鉄9600形蒸気機関車19633号です。
SL9600形は「キューロク」「クンロク」といった愛称で知られ、国鉄で最後まで稼働した蒸気機関車です。19633号は1917年に製造され、車両の大きさは全長約16.6メートル、高さは3.8メートル、重さは約69.3トン。1973年3月に引退するまで55年間走り続け、走行距離はのべ約283万キロで地球70周分に相当します。
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同車両は現役引退後、展示場所を移しながら郷土資料として保存展示されており、現在展示されている旧若松機関区の跡地である久岐の浜広場には1989年に移転されました。
SLは石炭輸送で栄えた街の記憶を伝えてきましたが、老朽化によるさびや塗装の剥がれ、子どもたちの立ち入りによるけがの危険性など、安全上の問題を理由に、同広場での展示を終えることになりました。
応募の要件は、2020年3月末までに車両と線路を全て移設して、その後、保存展示すること、移送費は自己負担すること、などと定められています。
申し込みの締め切りは2019年12月25日で、応募の詳細や提出書類は、若松区役所のWebページに掲載されています。引き取りの理由や活用法などを記入した必要書類を同区役所まちづくり整備課まで提出し、引取者は審査により決定されます。
(大泉勝彦)
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