連載

「国鉄時代の空気感が、たまらねぇ……」 六本木ヒルズで開催中「天空ノ鉄道物語」のディープな楽しみ方(後編)月刊乗り鉄話題(2019年12月版)(2/3 ページ)

かなりディープな「気合い入りまくり」な展示に驚き! そういえば「アレのウラ」は初公開かもですよ。

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博物館を持たない「JR北海道」の所蔵品が貴重

 JR北海道はJR旅客会社で唯一、公式の鉄道展示館を持っていません。

 そのため、ここで展示するJR北海道所有物はふだん見られないものばかり。鉄道ファンならば必見です。青函トンネル内にあった駅の駅名標も懐かしい。見学用に旅客扱いしてしましたが、北海道新幹線開業を前に、工事の都合で休止しました。

 機関車のヘッドマークの「ウラ面」も興味深い展示です。どの鉄道博物館にもない「貴重な展示品」が内周エリアの見どころ。ぜひじっくり観賞しましょう。

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「一本列島」は青函トンネルと瀬戸大橋が開通し、JRの線路が全てつながったことを記念して作られたキャッチフレーズだ

東海道新幹線開業時の国鉄時代と2019年現在のJR路線図。北海道と北九州がとくに寂しくなった

ブルートレインブームの頃のヘッドマークたち。これらは全て廃止されている。私は「なは」以外は全部乗りました

ブルートレイン時代の「出雲」と「瀬戸」のヘッドマーク。この2つの列車は「サンライズ出雲」「サンライズ瀬戸」として、2019年現在も毎日運行されている。現在、定期列車の寝台特急はこの2つだけ

この列車たちのヘッドマークだけは穴の開いた壁にに掲げられている。なぜなら「ウラ面を見せる」ため。ヘッドマークの裏側って「所有部署の名前が入っていた」んですね。ご存じでしたか?

SUGEEE! 実寸大「トワイライトエクスプレス」を作っちゃいました

 お待たせしました。会場全体の目玉「トワイライトエクスプレス」の原寸大モックアップです。


トワイライトエクスプレスのモックアップと栄光の時代を紹介するパネル

 トワイライトエクスプレスは大阪と札幌を結ぶ寝台特急でした。東京~札幌間を結ぶ「カシオペア」「北斗星」と並び、豪華寝台特急の先駆けでした。トワイライトエクスプレスは車体の老朽化や北海道新幹線による青函トンネル通過問題などの理由で引退しました。しかし、旅の演出やおもてなしの伝統はJR西日本のクルーズトレイン「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」が引き継ぎ、グレードアップされています。

 大阪寄りの1号車スイートルームは展望室で、鉄道ファンだけではなく、旅行好きからも羨望されていました。モックアップは展望室のリビング部分と、食堂車「ダイナープレヤデス」のテーブル席を忠実に再現しています。


食堂車「ダイナープレヤデス」の再現。実際に乗った私には懐かしい。海越しの駒ヶ岳を眺めつつ食べた朝食が懐かしい。朝食を和定食にすると、ご飯がおひつに入って出てきました。お腹いっぱい

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