ニュース

「餅の窒息死亡事故」1月が4割以上 消費者庁の資料で正月餅のヤバさがますます明らかに

加齢とともに噛んだり飲み込んだりする力は衰えています。

advertisement

 消費者庁は過去2年間のデータを分析した結果、餅が原因の高齢者窒息死亡事故の43%は1月に発生しているとして、改めて年末年始に食べる餅の窒息事故について注意を呼びかけました。

「気道閉塞を生じた食物の誤えん」による死亡者数の年次推移(画像は消費者庁より)

 調査結果は、餅を注意せずに食べると不慮の事故を引き起こすかもしれないと再認識するものとなりました。餅が原因の窒息事故で亡くなった高齢者は、2018年が363人、2019年が298人。事故の43%は1月に発生しており、特に正月三が日に死亡事故が多くなります。

 食べ物による窒息で年間約3500人の高齢者が亡くなっていますが、その内2500人は80歳以上。加齢と食べ物による窒息に、強い相関関係があると分かります。

advertisement

 また、女性よりも男性の方が死亡者が2.6倍多いことが明らかに。男女による差が出た原因については分かっていません。

 資料では、加齢による窒息リスク上昇の理由について、昭和大学の向井美惠名誉教授の言葉を紹介。

  • 歯の機能が衰え、かむ力も弱くなる
  • 唾液の量が少なくなる
  • 飲み込む力が弱くなる
  • 咳などで押し返す力が弱くなる

といった複合的な理由によるものだと説明しています。また、餅は温度が下がると硬く、くっつきやすくなるので、喉を通るときにつまりやすくなる特性があるようです。

 餅を食べる際の注意点として、小さく切って食べやすい大きさにする、お茶などを飲んで喉を潤してから食べる、ゆっくりとよく噛んでから飲み込むといった方法が紹介されており、調理方法や食べる前の準備が大切であると分かります。

餅による高齢者の死亡者数(年齢別)(画像は消費者庁より)

特に正月三が日にはご注意を

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. スーパーで買ったリンゴの種に“粉”を振りかけ育てると…… まさかの結果に「どうして!?」「すごーい!」「やってみます」
  2. 「ロッチ」中岡、顔にたっぷり肉を蓄えた激変ショットに驚きの声 「これ…ヤバいって」「すごい変身っぷり」
  3. 娘が抱える小型犬の目を疑うデカさに「サモエドかと思った…」「固定資産税かかりそう」 意外な正体がSNSで話題
  4. 「今までなんで使わなかったのか」 ワークマンの「アルミ帽子」が暑さ対策に最強だった 「めっちゃ涼しー」
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 1歳弟の歩行練習に付き合う柴犬、アンパンマンカーに乗って…… 「待ってましたー!!」「もうプロ級ですね」“師匠”なたたずまいに爆笑の620万再生
  7. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」
  8. 注意書きや警告に添えると……? 天才的発想の“一発逆転キーホルダー”が10万いいねの大反響 「やめーやww」「好きすぎる」
  9. 2歳兄、4カ月の妹の周りをおもちゃで埋め尽くしたあと…… 妹をとことん楽しませる行動に「優しいおにいちゃん」「癒されてほっこり」
  10. 「悲しくなった」「リスペクトがない」「嫌悪感」――楽器や画材を潰すiPadの紹介映像が物議