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“かるたを愛するみんなのために” 『ちはやふる』作者が基金を設立、目的は各種大会の運営支援など

個人・企業からの寄付金、基金オリジナルグッズの収益金を活動資金にするとのこと。

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 “競技かるた”を題材にした人気漫画『ちはやふる』の著者である末次由紀さんが発起人となり、「一般社団法人 ちはやふる基金」を設立。1月14日に公式サイトがオープンしました。同基金は競技かるたの情報発信や各種大会の運営支援、小倉百人一首のさらなる普及振興を目的としています。


かるたへの恩返しのために設立された「ちはやふる基金」

「ちはやふる基金」ロゴ

 『ちはやふる』は競技かるたに打ち込む主人公・綾瀬千早の成長を描いた作品。2011年、2012年にテレビアニメ化し、2019年10月より第3期である「ちはやふる3」が放送中。また、広瀬すずさん主演の実写映画版も制作されました。

 同作の影響により、日本国内の競技かるた人口は増加。それに伴い選手の育成支援、大会運営に携わっている関係各所が、人的、金銭的な運営負担の増大など新しい課題に直面しているとのこと。これを受けて末次さんは「競技かるたからもらった、たくさんのものに恩返しをしたい」と考え、基金を立ち上げたと説明しています。

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 “かるたを愛するみんなのために”をスローガンに掲げ、同基金は「競技かるた・小倉百人一首の情報発信」「各種競技かるた大会の、人的・金銭的な運営支援」「競技かるたを志す子どもたちへの啓発支援」「競技かるたファンの育成支援」を行うとしています。公式サイトでは、個人サポーターおよび企業スポンサーからの寄付金を受け付けており、基金オリジナルの『ちはやふる』関連グッズも販売。これら寄付金・収益金を元に各活動が行われます。


同基金が協賛し、賞金も拠出している「ちはやふる小倉山杯」(画像はちはやふる小倉山杯公式サイトから)

 また同基金は京都府の嵐山文華館で2月23日に開催される、「小倉百人一首競技かるた 第1回 ちはやふる小倉山杯」(主催:一般社団法人 全日本かるた協会)に協賛しており、トップ選手の技術向上のため、優勝者に100万円、準優勝者には50万円の賞金を拠出しています。

 基金設立の発表を受けて、ファンからは「素晴らしい流れを目の当たりにしている。1ファンとしても何か出来るなら嬉しい」「大好きな作品の作者を直接応援できる機会に恵まれ、にわかに感動しています」と作品を通じて文化貢献できることに喜びの声が上がっています。

末次 由紀さんコメント

“競技かるたで、仲間と楽しい時間を過ごしてもらいたい。

競技かるたからもらった、たくさんのものに恩返しをしたい。

かるたの競技人口は右肩上がりを続けています。

だからこそ、競技かるたに親しみを持つ子どもたちに

「ずっとかるたを続けていたい」

という夢をもって、強くなっていってもらいたい。

競技かるたを通じて、百人一首の文化に触れ、

世界中に友達を作ってもらいたい。

これまで競技かるたの世界を支えてきた皆様と連携し、

子どもたちの情熱を応援するとりくみが必要だ

――そういう想いから、ちはやふる基金を立ち上げるに至りました。

ご理解、ご協力いただけますと幸いです。”

末次 由紀

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