松竹と東映が史上初の共同プロジェクト 特撮コメディー映画「大怪獣のあとしまつ」製作決定
三木聡監督「ふたりと一緒にスタッフ一同、思い切り後ろを向いて撮影に臨みます」
普段はしのぎを削る大手映画会社の松竹と東映が史上初のタッグを組み、オリジナル脚本の特撮映画「大怪獣のあとしまつ」を製作することが発表されました。主演は「Hey! Say! JUMP」の山田涼介さん、監督/脚本はテレビドラマ「時効警察」シリーズなどで知られる三木聡さんです。いったいなにがはじまるんです?
2社の共同プロジェクトとして製作される同作は、特撮映画に頻出する巨大怪獣が倒された後どうなるのかを描くもの。怪獣の死骸処理という視点が入った特撮作品は存在しますが、その部分だけにスポットを当て、環境問題や政治の混乱を含ませながらコメディータッチで描くのが特徴です。
本格的なコメディー映画は初挑戦となる山田さんは、死骸処理の現場指揮の任に就く特殊部隊員の帯刀アラタ役。また、ヒロインで帯刀の元婚約者・天音ユキノ役には土屋太鳳さんが起用されました。
松竹と東映がガッツリ組んだ初の共同プロジェクトとあって、両社の代表取締役社長もコメントを寄せており、松竹の迫本淳一代表取締役社長は、「本来、スポットがあたらない部分を真剣に作るのがこの作品の面白さですから、その点は昨年大ヒットした映画『翔んで埼玉』を作られた東映さんの力をお借りして、勉強させていただきたい」とコメント。また、東映の多田憲之代表取締役社長も「まさに松竹さんがいなければ成立しなかった企画です。いい映画と面白い映画はイコール。いい結果が出ることによって両社にとっての次のステップもあるはず」と話しています。
監督/脚本を務める三木さんは「時効警察」シリーズに代表される脱力系コメディーにも定評がありますが、同作について「バカバカしい企画」と独特の表現で賛辞を送りながら、「ふたり(山田さんと土屋さん)と一緒にスタッフ一同、思い切り後ろを向いて撮影に臨みます」(強調は編集部)とこれまたユニークな意気込みを語っています。公開は2020年以降です。
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