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「私はかわいい友達の引き立て役」――2人の女の子が入れ替わる漫画に友情の尊さを感じる(1/2 ページ)

優しいけれど甘やかさない友情。

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 かわいい友達に対して「自分は引き立て役」「何をしてもデブス」とコンプレックスを持っていた女の子の心が入れ替わってしまう漫画「とみとバラ」が反響を呼んでいます。作者は漫画家の群千キリ(@gunchisanchi)さん。

 小さいころから仲の良かった富子と乙女。子どものころ、先に美容に目覚めて乙女にオシャレを教えていた富子ですが、今では追い抜かれてやる気も自信もなくし「乙女の引き立て役」のように感じています。食べ過ぎで16キロ体重が増え、容姿にも自信を持てない富子に、乙女は「とみちゃんの事ブスだと思った事ないよ」と努力すればきれいになると言うのですが、富子はその言葉を真っ直ぐに受け取れず、「いいよね、元が美人は努力しなくても美人だからさぁ!!」と拒絶します。


乙女の「引き立て役」になってしまったと思っている富子

 そんな2人が「2人で降りてはいけない」階段を下りて、心が入れ替わってしまうことに。富子の姿になったことを嫌じゃないという乙女。2人はしばらくそのままで過ごすことにしますが、富子は以前のような大食いを繰り返し、乙女の体重は増えて肌も荒れていきます。「私のせいできれいでかわいい乙女ちゃんがいなくなっちゃう?」と落ち込む富子。

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 一方、富子は乙女の本気のダイエットで別人のようになっていました。自分がバラの香水が似合う姿になったことに感激する富子。乙女は、富子と2人でおしゃれを楽しむ時間が大好きだったこと、富子にもう一度自信を付けてあげたいと思ったことを伝えます。乙女がかわいくなるための努力をしていないと思っていたことを反省した富子は、元の体に戻ろうと提案するのですが……乙女の返事は「ヤダ」。果たして2人は?


「バラの香りが似合う自分」に感激の涙

 富子に教えてもらった美容の秘訣を続けていた乙女。昔のようにまた2人でおしゃれを楽しみたいという思いがあったのでしょう。富子の背中を優しく、そして厳しく押す彼女の姿には思いの強さを感じます。読者からは「乙女ちゃんの優しさがすてき、でも甘やかすのではなくちゃんと責任もとらせ共にすてきになっていこうとする姿もたまらなく尊い」「けっして甘いだけじゃない女の子たち、かわいいし素敵だな」と2人の友情に感じ入る声や、「努力が報われる話でよかった」といった声が寄せられています。

 同作は『ジャンプSQ.CROWN 2016 WINTER』に掲載された読み切り作品。群千さんは、15歳になるまで性別がない宇宙人と出会った少年を描いた『選択のトキ』で知られ、現在はジャンプSQ.で召喚召喚ファンタジー『DearCALL-ディアコール-』を連載中。3月4日に第1巻が発売される予定です。

「とみとバラ」

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