モノマネ界の新ジャンル「洗顔ものまね」　泡を駆使して有名人の顔マネをする天才現る

　洗顔の泡で有名人の顔マネをする「洗顔ものまね」がTwitterで大きく話題になっています。斬新すぎるし、思った以上に似てるし、天才では……？

　3月1日に突如として投稿された新ジャンル。自分の顔に白い泡をたっぷりのせて、千鳥のノブさん、藤田ニコルさん、ラグビーの稲垣選手、千原ジュニアさんという4人の有名人の顔マネをしています。一瞬その発想に戸惑うも、画像を見たら笑うしかありません。泡でこんなに特徴を捉えられるものなの!?

　鼻に泡を多めにのせて強調したり、目の周りの泡を横に細くくり抜いて“細目”にしたり、頬やアゴにふんわりのせることで輪郭を調整したりと、有名人によって泡の形を変えて表現。ただの洗顔の泡なので細かい表現は難しそうですが、それぞれの特徴をピンポイントに捉えることでうまく似せています。めちゃくちゃシュールだけどすごい。

　Twitterでは50万近い“いいね”が集まる人気となっており、「似てる！」「2020年一番Twitterで笑いました」「元気出たｗ」と笑顔になる声や、「まさかの新ジャンルのパイオニアの凄み」「なるほど、この人が令和の革命家か」と考えもしなかった“ものまね”に衝撃を受ける声が上がっています。

　生み出したのは、美術家として活動している杉浦由梨（ゆり／@sugiura16738120）さん。実はTwitterに投稿する前からInstagram（@yuri_sugiura）で公開しており、2018年6月から少しずつ発表していたそうです。

　杉浦さんに“洗顔ものまね”の具体的な手順について教えてもらうと、「中居正広」さんの顔マネをした際は、制作時間は2分44秒ほど。まず顔のパーツや配置などをざっくりと作り、全体の雰囲気を捉えることができたら細部を整えていくそうで、「中居さんは目が大きいため、まず眉の上に泡を多めに置き、その影を使って大きな目元を表現しました」とのこと。ちなみにYouTubeチャンネルでは制作過程を公開しており、素早く顔に泡をのせ、垂れてくる泡を直しながら作り上げる様子を見ることができます。

　また、必ず制作前に被写体と手順を決めているそうで、理由は「肌のことや、重量で泡が落ちていくことを考慮して、洗顔をする時間を5分以内に納めなくてはいけないため」。他にも、先に簡単な似顔絵を描いてそれを見ながら制作したり、肌が荒れないように油分の強いクリームを付けたりといった工夫も。

　杉浦さんがこれまで行った洗顔ものまねは現段階で計35人。杉浦さんの自信作は「ハリソン・フォード」で、最近制作した「柔道家 篠原信一」さんもお気に入りとのこと。海外の有名人もいけるのか……！

　最後に、その気になる素晴らしい泡立ちの洗顔アイテムや泡立て方法について伺うと、商品名やキャッチコピーに「泡」や「ホイップ」といった言葉の入っているものをいろいろと試しているそうで、まだ模索中としつつ、「今一番気に入っているのは専科のパーフェクトホイップです」と答えてくれました。また泡は「100円均一の泡立てネット」を使い、よく揉んで泡を作っているそうです。

　杉浦さんは2015年、お風呂の浴槽に“その日抜けた毛で絵を描く”という「髪の毛アート」を制作。その際は中京テレビ「オードリーさん、ぜひ会ってほしい人がいるんです」にて作品が紹介されています。これからどんどん注目が集まりそうな杉浦さん。その他の作品が気になる方はホームページで見ることができますよ！

画像提供：杉浦由梨（@sugiura16738120）さん