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意地でも庭で花火がしたい小学生 VS 何をしても生えてくる雑草 ついに実るか4年がかりの自由研究「雑草全滅大作戦」

過去3年間、雑草の繁殖にあらがい続けてきた子どもたち。2020年はどうなる?

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 庭にはびこるおびただしい雑草を、どうにか駆除できないものか? ある小学生が長年取り組んでいる自由研究「雑草全滅大作戦」の行方が気になります。4年目となる2020年は、地道に踏みつけて除草する作戦を採用。2カ月間続けたところ、実際に生えてこなくなったと途中経過を報告しています。

庭の一部(赤線の手前)だけ踏み続けた結果、そこだけ草が生えなくなった!(画像は編集部で適宜ぼかし等をかけています)

 この意欲的な研究をしているのは、ぺこ(@peco3575)さんの子どもたち。夏場になると庭が草ぼうぼうになって遊べないからと、夏休みの宿題も兼ねて除草に挑んできました。しかし過去3年は雑草の繁殖に打ち負け、レポートはいつも「自然の力には勝てない。今のところ、自分たちの力で草を抜くしかない」で終わっていたといいます。悲しくも深い至言……。

長年家族を苦しめてきた雑草。放っておくと大変なことになる
そんな草との、戦いの歴史が詰まった3年分のレポート
自然の勢いにはあらがえず、悲しくも毎年この結論に。それはそれとして、声に出して読みたい名文である

 それでも3年目には、「土が固いと雑草が生えにくくなる」可能性を発見。この仮説をもとに、2020年は人為的に土を固くしようと、踏み固める作戦に出たわけです。

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3年目に得た気付きを生かして4年目へ

 実験に際しては庭をロープで区切り、半分のスペースのみ走って踏むことに。踏まない区域と比較し、効果を確認する算段です。1月頭から2カ月近く実験を続けた結果、2つの区域で差は歴然。踏まないほうには細かな雑草が茂り始めている一方、踏んだほうはほぼさら地となりました。何事もまずやってみるものですね。

毎日踏んでいるうちに、手前と奥で差が明白に

 途中経過をぺこさんがツイートで紹介したところ、「地道な努力がすごい」「獣道ができていく様子を見ているようで感動」「桑田ロード(※)を思い出した」などと評判に。研究者からは「土壌の密度への着眼点がすばらしい」、農家からは「発芽する前に土を動かすことで、根がつく前に草を殺す、有効な除草法」と、専門家からも感心する声が寄せられています。

※元野球選手にしてMattの父、桑田真澄がケガで投げられなくなった時期にひたすらランニングに励んだ結果、芝がはげ上がり道ができたという逸話

 定点観測として有意義なこの実験、編集部はぺこさんに詳細を聞きました。発端は長女が家の草むしりを手伝って大変な思いをしたことから。そこで2017年、どうすれば草を全滅できるかと、弟(長男)の力を借りて研究を始めたそうです。草がじゃまで花火ができないと不満だった彼の思惑もあって、研究は共同で進められていきました。

初回のレポートより、研究動機

 1年目はまず庭に生えた草が何かを調べて手製の図鑑を作成しました。そして、日陰を作って成長を止めようと画策し、レジャーシートを敷きますが、きのこが生えて失敗。塩水をまいて枯らす作戦も試しましたが、成長こそ遅らせられたものの、結局雑草は生えてきてしまったそうです。

1年目の反省を踏まえて2年目へ

 2年目は人工芝や防草シートを敷いてみたり、塩そのものをまいたり、策を発展させるもあえなく失敗。長女が卒業して長男単独となった3年目は、除草こそできなかったものの、前述した「土の固さ」への着目ができました。

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1人でも頑張るとの意気込みが感じられる、3年目のレポート
3年目の施策を決めた、かわいい家族会議。お父さんの投げっぱなし感がいい味を出している

 次年度で長男も卒業だからと、万全を期して4年目は冬からスタート。最長で30分間、学校から帰れば庭に出て、暗いときでも懐中電灯を片手に走ります。走るのに飽きたら、TRFの「EZ DO DANCE」でダンササイズ。ぺこさんも一緒になって踊っているそうです。

avexの公式動画「イージー・ドゥ・ダンササイズ」

 「自然の力には勝てない」と悟りつつも、毎年諦めずに克服しようと奮闘する子どもたち。そのモチベーションを支えるのは、「意地でも庭で花火をしたい思い」だと、ぺこさん。植物の成長が盛んになる春以降、どうなるか気掛かりではありますが、無理をしないでがんばってほしい。そしてこの実験の成果を楽しみにしています。

画像提供/取材協力:ぺこ(@peco3575)さん


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