コロプラ、「STEINS;GATE」など開発のMAGES.を買収 IP創出力をモバイルゲーム事業に活用
MAGES.は19年にドワンゴから独立していました。
コロプラは3月30日、ゲームソフト開発などを手がけるMAGES.の全株式を取得し、完全子会社化すると発表しました。人気ゲームタイトル「STEINS;GATE」などの実績があるMAGES.のオリジナルIP(知的財産)創出力や既存IPをコロプラグループに加え、モバイルゲーム事業で競争力の向上を図るとしています。
コロプラは4月3日付で、MAGES.の志倉千代丸社長が代表を務める企業からMAGES.株式100%を15億円(+アドバイザリー費用1億1200万円=総額16億1200万円)で取得します。業績の達成度合いなどに応じ、5億円または10億円の条件付取得対価が発生する場合があるとしています。
MAGES.は2005年、広告制作会社ティー・ワイ・オーの子会社「5pb.」として設立。09年に独立し、11年にはドワンゴと文化放送が共同出資で設立したAG-ONEと合併、社名を「MAGES.」に変更。13年にドワンゴが完全子会社化していました。
19年7月には、志倉社長の企業がドワンゴから全株式を買い取るマネジメント・バイアウト(MBO、経営陣による企業買収)により独立。ゲーム・音楽などのブランド「5pb.」を順次「MAGES.」に統一し、ブランディングを強化すると発表していました(関連記事)。
コロプラはMAGES.の人気IPやIP創出力をグループのモバイルゲームに活用する一方、MAGES.は、コロプラグループに入ることで財務基盤と経営管理体制を強化し、MAGES.の強みである新規エンターテインメント事業の創出を加速させるとしています。
MAGES.の2019年3月期業績は、売上高65億2200万円、本業のもうけを示す営業損益が9800万円の赤字、最終的なもうけを示す純損益が7億8000万円の黒字でした。
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