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米Amazonや買い物代行サービスInstacartでストライキ 新型コロナウイルス対策に不服で

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 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)影響で需要が高まっている買い物代行や通販サービス。そんな中で米買い物代行サービス大手InstacartとAmazonの一部従業員がストライキに踏み切っています。


新型コロナウイルスの影響で需要が伸びているInstacart(画像はInstacartのは発表文から)

Instacartにスタッフ保護の改善を要求

 Instacartは先日、需要増を受けてスタッフを30万人増やすと発表したばかり。しかしショッパーと呼ばれる配達代行員は、同社の新型コロナウイルスに関連する保護が十分でないと主張しています。

 ショッパーとギグワーカー支援団体Gig Workers Collectiveは3月27日にストを予告した際、Instacartは「自身を外出自粛中の家族のヒーローのように描いているが、最前線にいるショッパーには必要な保護を提供していない」とし、Instacartに適切な保護策を求めてきたが無視されたと述べていました。

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 Instacartはショッパーが新型コロナウイルス感染症と診断されたり、隔離された場合に最大14日分の給与を支給する制度を導入していますが、この制度の期限は4月8日となっています。ショッパーとGig Workers Collectiveはこれを受け、「消毒剤などの対策品の無償提供」「危険手当」「4月8日以降への期限の延長」をInstacartに要求。これらの要求を受け入れない場合は3月30日から要求受け入れまでショッパーの仕事をしないと宣言しました。

 その翌日、Instacartは期限を5月8日に伸ばすこと、ショッパーやシフト責任者などに勤務時間に応じてボーナス25~200ドルを支給することなどを発表し、スト当日の30日には独自に開発した消毒液を配ることや、チップ金額の設定を変更する(前回の率をデフォルトにする、「なし」の選択肢をなくす)といった施策も打ち出しました。

 しかしGig Workers Collectiveはこれらの対応を「Sick Joke(悪趣味な冗談)」と一蹴。ストは敢行されることになりました。

 Instacartはメディアに対し、ストの影響はなく、過去72時間でこれまでよりも日用品が売れているとコメント。過去1週間で25万人が新規にショッパーとして登録したと述べています。Gig Workers Collectiveは、ストに参加している人数を数えているわけではないが、少なくとも数千人がショッパーとしての仕事を控えていると反論しています。

「#InstacartStrike」応援ツイートも

Amazonでは倉庫閉鎖を求めるストライキ

 Amazon.comでは、先日新型コロナウイルスの陽性者が確認されたスタテンアイランド倉庫の従業員の営業が続いていることに対し、従業員が倉庫を閉鎖して消毒するよう求めてストライキに入ったと報じられています

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当該の倉庫(画像はGoogleストリートビューから)

 Twitterでは「#AmazonStrike」のハッシュタグとともに、倉庫の外で「わたしたちの健康も重要」「労働者を守れ」「3~4週間ビジネスを閉めるのは難しいが、大切な人の棺を閉じるのはもっと難しい」といったメッセージを掲げた人の姿が見られます。またストを組織した従業員がAmazonから解雇されたことも批判を呼んでいます。

 なおAmazonは先日、通販ニーズの高まりから、全米で10万人のスタッフを追加採用すると発表しています。

 またAmazon参加のスーパーマーケットWhole Foodsの従業員も、隔離中の有給休暇や危険手当の保証を求めて3月31日(米国時間)に欠勤するよう全従業員に呼びかけています。

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