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ロボットに心は宿るのか 捨てられたロボットと“友達”になった少女の漫画に胸が熱くなる(1/2 ページ)

「ロボットくん」と少女の友情が心に刺さる。

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 心を持つがゆえに廃棄されたロボットと、ロボットを拾った少女の友情を描いた漫画「脈打つ鉄の心臓」が、熱い展開で読者の心を揺さぶっています。作者は漫画家のシミズヒロノリ(@shimizumanga)さん。

 人工知能の不具合で廃棄処分になった戦闘用ロボット。廃棄場に捨てられたロボットを拾ったのは、廃品を集めて売っている少女、ヒダカでした。なぜ自分を拾って修理したのかと問うロボットに、「人間は理屈に合わないことをするもの」と答えるヒダカ。ロボットのことを親しげに「ロボットくん」と呼び、「友達」だからと欠けた腕のパーツまで買ってくれます。


ロボットを“友達”というヒダカ

 腕を買ってもらったことに申し訳なさそうにするロボット。「友達とは何か」をヒダカに問うたり、人工知能に不具合がある自分はロボットではないとアイデンティティに迷ったり――そんなロボットらしからぬ様子を見たヒダカは言います。「ロボットくんには心があるんだよ!」

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 そうだったとしても、ロボットに心は必要ないから自分は捨てられたのだと肩を落とすロボットに、ヒダカは小さなころに捨てられたという身の上を話します。だがら捨てられたロボットを助けたいと思った、とも。生きているとつらいこともあるけれど良いこともある。そう励ましてくれる彼女と、美しい夕暮れの景色を見ながら、ロボットは「これが……綺麗……」と感動する気持ちを知ります。

 その帰り道、2人の前に、ロボットを始末しようと後継機が現れます。破損したロボットをかばうヒダカ。そんな彼女を見て、ロボットが考えていたのは、自分が逃げることよりも彼女を助けること。傷ついた体で「オレの友達から離れろ」と立ち上がるのでした。


ヒダカは身を挺してロボットを助けようと……

 自身の存在に悩み、ヒダカを思い、不合理な行動を取る「ロボットくん」。見た目はロボットなのに、その行動はとても人らしく、機械の体にも熱いものが通っているように見えます。そしてロボットに対して「友達」として自然に接し、身を挺して守ろうとするヒダカ。2人が互いを助けようとする姿、そして心があるがゆえの不合理さが2人を救う展開に、読んでいる方も胸が熱くなります。きっとこれからも、親友として仲良く暮らしていくことでしょう。

 同作は新潮社バンチ漫画大賞(第2回)で佳作を受賞した作品。読者からは「カッコいい。ロボットの心の在り方がアツイ!」「こんなに泣かせる作品に出会えて感謝…!!」など高い評価が寄せられています。

シミズさんはコミックバンチ5月号(3月21日発売)に掲載の読み切り『魔界交通警備員』でデビューを果たしました

「脈打つ鉄の心臓」

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