家事ロボットと結婚する男性の漫画「僕の妻は感情がない」(作者:杉浦次郎(@sugiura_jirou)さん)に心をつかまれる人が続出しています。ロボットなのに、感情があるように見えてしまう――。
主人公のタクマは一人暮らしのサラリーマン。家事をする時間がなく、女の子の姿をした中古の家事ロボットを購入しました。家事ロボット「ミーナ」が食事を作るのを見ながら、家電製品とは言え自分のために料理を作ってくれる存在があるのは「なんかいいな」と感心するタクマ。自分の好物のオムライスを覚えて作ってくれた彼女に「一番好きなのはミーナちゃんだな〜」と告白します。「なーんちゃって」と照れ隠しにごまかしたタクマですが、彼の前に出されたオムライスには「LOVEタクマ」とケチャップで書かれていたのでした。
オムライスのメッセージが、本当のラブなのかただの機能なのかと気になってそわそわしてしまうタクマ。ミーナに直接聞くこともできず酒に逃げ、酔った勢いで「結婚して」とプロポーズしてしまいます。ミーナは法的には結婚できないけれど、夫婦らしく振る舞うことはできると、まさかの結婚承諾。
そこから2人の結婚生活が描かれていくのですが、読み進むにつれて気になっていくのが「ミーナには感情が芽生えているのでは?」というところ。例えばタクマとピクニックに出かけるエピソードでは、天気が悪くなって太陽発電の効率が落ちたことに気づいていながら、ミーナは調理機能にエネルギーを使うことを選択。非合理な選択の結果、電池切れになってしまいます。「プログラムにエラーがあるのかも」と言うミーナですが、それはエラーなのかそれとも……?
他にも、タクマからもらった指輪を「なぜか」ずっと見つめてしまったり、自分が廉価版だったために前の持ち主に売られたことを「タクマさまと出会えたので廉価版でよかった」と話したり……どうにもミーナに感情が生まれているように見えてしまいます。「そうあってほしい」と思う気持ちがそう見せているのか、本当にミーナが心を持ち始めているのか……。なんとももどかしい気持ちになります。
「僕の妻は感情がない」はTwitterとpixivで更新中。これからタクマとミーナの関係がどうなるのか、2人がどう変化していくのか、うずうずしてしまいます。
画像提供:杉浦次郎(@sugiura_jirou)さん
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SFっぽいようでどこか懐かしい。不思議で広がりのある世界。