正体見ちゃったけど「(わざとじゃないから)ノーカン!」 「鶴の恩返し」のパロディー4コマ漫画シリーズが秀逸(1/2 ページ)
どんどん鶴が好きになる。
漫画家の安堂友子さん(@tomokoandou)による「鶴の恩返し」のパロディー4コマ漫画が、豊富なネタの数々で笑わせてくれます。発想が秀逸……!
助けた鶴が後日、人間の女性に姿を変えて恩返しにやってくる民話「鶴の恩返し」。その1つのお話から、15個以上の4コマ漫画を作っています。
1つ目は、人間に化けた鶴が「絶対に部屋をのぞかないでください」と言って機織りをするシーンで、家が崩れるほどの地震が起きてしまったという設定。崩れそうな家から慌てて外に逃げ出したことで鶴だとバレてしまいますが、意図的に扉を開けたわけではないことから、お互いに「ノーカン!ノーカン!!」「セェエエフ!!」となかったことに(!)。限りなくアウトに近いような……?
別の4コマでは、人間の娘に化けた鶴が作った織物が売れて、一緒に暮らす若者が働かず遊ぶようになったパターンが描かれます。若者の普段の仕事が猟だったことから、鶴は「私(鳥類)的には全然オッケー」と働かない若者を認めてしまいますが、結果的に皆から「ダメヒモニート製造機」というあだ名を付けられてしまう鶴さん。ちがう理由で去らねばならなくなりそう……。
他にも、鶴が恩返しに行ってみたら、助けた相手が豪邸に住んでいたという予想外なパターンも。その家族に逆にめちゃくちゃもてなされ、「それでも機 織るべきなんだろーな」「しかしヤベー…やる気が失せていく…」と、恩返しする気持ちがなえる鶴なのでした。お金持ちだと物語にならない説……!
さまざまな切り口で描かれた同パロディー4コマ漫画は、安堂さんがTwitterで「ツルの恩返しシリーズ」として公開しています。ちなみに発売中のコミックス『マチ姉さんの妄想アワー』では、同様にいろんな昔話からオリジナルのギャグ4コマ漫画が展開。笑って優しい世界にほっこりしたい人はチェックしてみるといいでしょう。
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