【無料配信記念】ミュージカル『刀剣乱舞』ファンが各作品を紹介！　「阿津賀志山異聞」「幕末天狼傳」「in 嚴島神社」編

　動画配信サイト「DMM動画」は、4月24日から5月3日まで「ミュージカル『刀剣乱舞』」シリーズ（以下：刀ミュ）の無料配信を行います。無料配信されるのは、刀ミュ全作品のうち10作品。期間中は、毎日1作品ずつ、20時からライブ形式で配信を行います。

　この機会に刀ミュの世界に触れてみようと思った方のために、刀ミュの魅力と、4月24日から26日に配信される3作品のあらすじを刀剣乱舞ファンのライターが紹介します。

「ミュージカル『刀剣乱舞』」シリーズとは

　刀ミュはオンラインゲーム『刀剣乱舞』から生まれたミュージカルで、ファンからは「ミュージカル本丸」「ミュ本丸」と呼ばれています。

　刀剣乱舞シリーズは、人の形となった刀剣の付喪神＝刀剣男士（とうけんだんし）が過去へ遡り、各時代の戦場で「歴史修正主義者（時間遡行軍）」と戦い、正しい歴史を守る物語。

　各コンテンツの基本の設定は同じですが、当初より“プレイヤーや様々な媒体の創造性を尊重する”ことが明言されており、アニメや舞台などはそれぞれ異なる本丸（拠点）にいる刀剣男士たちの出来事であると区別されているのが特徴です。刀ミュで演じられる出来事は、ミュ本丸内での出来事。オンラインゲームの本丸とは別の場所の物語だと考えてください。

　今回配信される10作品のうち『真剣乱舞祭』と『in 嚴島神社』以外の作品は、1部が歴史上の出来事を絡めたストーリーもの、2部が刀剣男士によるライブという形式になっています。この2部制は最初は違和感があるかもしれませんが、見ているうちに不思議とその形式が当然のように感じるようになり、歌って踊る刀剣男士へ愛着がわいてきます。

　実は、何度も涙してしまう場面が出てくるほどストーリーが重い刀ミュ。ハンカチを用意しておかないといけないような内容の1部のあとに見る2部のライブは、刀剣男士たちが明るく歌い踊り、会場ではペンライトが光り輝き、言うなれば観客への“癒やし”のように感じられます。このギャップもまた、刀ミュの魅力のひとつだと言えるでしょう。

4月24日 ミュージカル『刀剣乱舞』 ～阿津賀志山異聞～

　初日の「阿津賀志山異聞」は、「ミュージカル『刀剣乱舞』はこういう方向性の演目である」と世に知らしめた作品です。

　平安時代末期に生まれた5振、三日月宗近（みかづきむねちか）、小狐丸（こぎつねまる）、石切丸（いしきりまる）、岩融（いわとおし）、今剣（いまのつるぎ）、加えて沖田総司の刀だった加州清光（かしゅうきよみつ）、この6振が阿津賀志山（あつかしやま）へ出陣します。阿津賀志山は。源義経を自害に追いやった奥州藤原氏と、源頼朝軍が戦をした場所として知られている場所。刀剣男士たちは、その戦の真っ只中に出陣することになります。

　出陣した先で、今剣はかつての持ち主であった源義経と、岩融は弁慶と向き合うことになります。元の持ち主のことを誇り慕っている彼らは、困惑し、慟哭し、敵である歴史修正主義者〈時間遡行軍〉と戦いながら、刀剣男士の役目＝歴史を守るとはどういうことなのかを、その身を持って理解していきます。

　刀ミュのどの作品にも共通して言えることですが、この「阿津賀志山異聞」は、源義経や弁慶などの名前や、ざっくりとした歴史の流れを知っている程度でも十分に楽しめる内容。むしろ、これをきっかけに日本史を学びたくなるかもしれません。

4月25日 ミュージカル『刀剣乱舞』 ～幕末天狼傳～

　2作目は、タイトルにある通り幕末が舞台です。幕末に活躍した人物と言うと、新選組のメンバーを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

　この「幕末天狼傳」で出陣する刀剣男士は、新選組のメンバーを元の所有者とする刀剣男士たちばかり。阿津賀志山異聞に引き続き加州清光、加州清光と同じく沖田総司の刀とされる大和守安定（やまとのかみやすさだ）、土方歳三の愛刀と言われる和泉守兼定（いずみのかみかねさだ）と堀川国広（ほりかわくにひろ）、近藤勇が虎徹作と信じて使っていたとされる長曽祢虎徹（ながそねこてつ）、贋作の長曽祢虎徹に反発する虎徹の真作である蜂須賀虎徹（はちすかこてつ）。彼らが新選組の生きる時代に遡ります。

　新選組は日本刀を武器として扱ってくれた最後の人たちであるということもあり、新選組の刀たちはみんな元の持ち主たちへ強い思い入れがあります。しかし蜂須賀虎徹はというと、虎徹の真作である誇り高さはあるものの、新選組のような華々しい逸話も特にありません。この作品では、そんな彼らの内面を新選組の動きを通して描いていきます。

　タイトルについている「天狼」の意味は、作品を見ると分かってきます。彼らの有り様が見えてくるような作品です。

4月26日 ミュージカル『刀剣乱舞』 in 嚴島神社

　正式タイトル「嚴島神社 世界遺産登録20周年記念奉納行事　ミュージカル『刀剣乱舞』 in 嚴島神社」の通り、この作品は嚴島神社の神々に舞楽奉納をするために行われた公演です。

　「阿津賀志山異聞」「幕末天狼傳」に出演した11振が勢ぞろいするステージで、ストーリー部分はなく、ライブのみの内容となっています。

　嚴島神社の高舞台をはじめ、平舞台や廻廊を舞台セットにし、拝殿を背景にして歌い、舞い踊る刀剣男士。この日のために新たに作られた白い衣装が、嚴島神社の朱色の鳥居やお社によく映えており、とても美しい作品です。

　刀の付喪神である刀剣男士が、古の神々の前で舞い踊る──。とても感慨深いものがある公演です。

ゴールデンウィークは刀剣男士たちの活躍を楽しんで

　この3公演のほか、期間中は10日間連続で計10作品が無料配信されます。配信は20時からのライブ配信なので、見逃さないように注意が必要です。

　各作品は視聴予約ができ、配信日の19時30分から配信視聴ページに入場可能なので、気になる作品がある方は事前の視聴予約を忘れずに。

配信スケジュール