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「舞台の火を消してはいけない」 舞台専門の配信プラットフォームが立ち上げへ(1/2 ページ)

演劇プロデューサーの松田誠さんが発起人。「新しい形のリモート演劇を提供したい」。

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 COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の拡大で多くのイベントが中止や延期を余儀なくされるなどエンターテインメント業界の苦境が続く中、2.5次元舞台などを数多く手掛けるネルケプランニングの代表取締役会長で演劇プロデューサーの松田誠さんを発起人とした舞台専門プラットフォーム「シアターコンプレックス」の立ち上げが宣言されました。

 松田さんの説明によると、同プラットフォームは“ネット上に架空の劇場を作るイメージ”だとし、舞台公演やオリジナル番組の配信に加え、役者が自ら企画を実施するなど、“新しい形のリモート演劇”を提供したいとしています。

 グリーは同日、ファンコミュニティープラットフォーム「Fanbeats」を通じ、同プロジェクトへの参画を発表。Fanbeatsはクラウドファンディングの他、月額会員制のファンコミュニティーやメールマガジンなどの機能を提供するサービスで、Fanbeats上にシアターコンプレックスのティーザーサイトをオープン。5月1日からクラウドファンディングを開始し、舞台専門の配信プラットフォームを立ち上げる考えです。

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 松田さんはシアターコンプレックスの立ち上げにメッセージを寄せており、舞台が“今まで経験したことのない危機”にひんしていると説明。役者やクリエイター、スタッフ、主催者、劇場などさまざまな“仲間”を守り、お客さまに何かを届けたいとして、舞台専門の配信プラットフォームの立ち上げに至った考えを明かしています。

 この発表には「舞台を愛する人達とっての希望が見えました」など、多くの舞台俳優から賛同の意向が寄せられており、それぞれのファンにも波及する形で注目を集めています。

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