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【無料配信記念】ミュージカル『刀剣乱舞』ファンが各作品の見どころを紹介! 「つはものどもがゆめのあと」「結びの響、始まりの音」編(2/2 ページ)

4月24日から5月3日まで、毎日1作品ずつライブ配信中。

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4月30日 ミュージカル『刀剣乱舞』 ~結びの響、始まりの音~


ミュージカル『刀剣乱舞』 ~結びの響、始まりの音~(画像出典:DMM.com内ミュージカル『刀剣乱舞』特設ページ

「結びの響、始まりの音」1部 あらすじ

 2作目「幕末天狼傳」の続編の作品で、新選組の刀剣たちに加えて、坂本龍馬の愛刀だった陸奥守吉行(むつのかみよしゆき)、固有の物語を持たない巴形薙刀(ともえがたなぎなた)が出陣メンバーに加わります。近藤勇と沖田総司を失った後の土方歳三を軸にストーリーが進みます。

 新選組と坂本龍馬の刀剣だった彼らが同じ部隊で出陣するというだけでも、この出陣は波乱が起きると簡単に予想できます。さらに武士最後の戦いともいえる戊辰戦争、土方歳三の生き様、刀剣男士たちが抱く元の持ち主への思い、“元の持ち主”という概念のない巴形薙刀の苦悩など、これまでにないほど密度の濃い作品です。しかし混沌とすることはなく、それぞれの〈物語〉は結末を迎えます。それはもう見事な程の終わり方です。

 1部は約2時間ありますが、見逃しても問題ない場面は1つもありません。一見関係がなく見える宴会のシーンさえ1つのキーポイントとなっているので、刀剣男士だけでなく、共に宴会に加わっている“ある存在たち”にも注目してみてください。

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「結びの響、始まりの音」独断と偏見による胸アツポイント

 今までの作品でも歴史上の人物はとても魅力的に描かれ、俳優さんたちの熱い演技に触れて胸打たれてきましたが、今作で登場する榎本武揚はさらに観客の胸に大きな足跡を残してくれました。「推しは榎本武揚」という人が何人も生まれたとか。

 戊辰戦争真っ最中の時期に土方歳三に出会い、蝦夷地へと導くのが榎本。多種多様な学問に精通するだけでなく複数の語学力にも恵まれ、土方に「さてはおまえ天才だな?」と言わせてしまうほどです。

 土方とのシーンはとてもコミカルで、榎本が「シルブプレ」と流ちょうなフランス語で言えば「汁粉くれ?」と聞き間違えたりと、緊迫続きの舞台の中にひとときの笑いを会場に与えてくれます。榎本の道化のような存在が、刀ミュの土方をより男前な存在へと引き上げてくれます。

 そして刀剣男士にも新たなる男前が加わりました。坂本龍馬の死に際に寄り添った陸奥守吉行です。陸奥守吉行の行動は和泉守兼定を困惑させますが、その真意は和泉守兼定が思いも寄らないことでした。

 豪放磊落(ごうほうらいらく)で、何でも笑い飛ばすような陸奥守吉行が元の持ち主への思いを語るとき、彼の分までこっちが涙を流してしまいます。そんな彼の物語最後の行動は、涙なくして見ることができません。陸奥守吉行は、その豪快さ、気持ちの大きさに目を奪われますが、繊細で、仲間思いの優しい男だと痛感したのでした。

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 もちろん2部のライブパートにもたくさん見どころがあります。中でも和泉守兼定と今作から加わった巴形薙刀、2振のデュエット曲は今までになかったようなジャズテイストの曲で、ちょっと大人な雰囲気を漂わせています。

 和泉守兼定の細長い手足から繰り出されるダンス、巴形薙刀のチャーミングなにしぐさに目を奪われますが、聞く者を挑発するような歌詞も心に刻みたくなります。ブロードウェイの舞台を思い出させるようなダンスや演出は、これまでとは一味違った刀ミュのライブナンバーです。

ライブパートが気に入ったら「真剣乱舞祭」も楽しめる

 続く4月29日に配信される「真剣乱舞祭2017」は、その名の通り、刀剣男士たちのお祭りです。基本は歌と踊りで構成され、難しいことは考えなくても楽しめるライブ形式の公演なので、ご自宅でもペンライトを持って楽しんでみてください。

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