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楽天PCR検査キット、一時販売見合わせを決定 製造会社の体制変更で

28日には週刊文春が代表の経歴詐称疑惑について報道していました。

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 楽天は4月30日、同社が法人向けに販売していた「新型コロナウィルスPCR検査キット」について、一時的に販売を見合わせると発表しました。同キットはジェネシスヘルスケアが開発し、楽天が販売窓口を担当していたもの。販売見合わせの理由については、ジェネシスヘルスケア社の経営体制変更に伴っての決定としています。

「新型コロナウィルスPCR検査キット」販売代理について

 ジェネシスヘルスケアを巡っては28日、週刊文春が代表の佐藤バラン伊里氏の経歴詐称疑惑について報道。同氏の疑惑については楽天側も「早急に事実確認を進めてまいります」とコメントしており、記事内では「退任させる方向で調整しています」との関係者コメントも掲載されていました。

 同社は今回の販売見合わせについて、「急な変更により、関係各所に多大なご迷惑をおかけすることになり、大変申し訳ございません」と謝罪。販売再開については、ジェネシスヘルスケア社のコンプライアンス体制などを再度精査した上で、あらためて告知するとしています。

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 同キットは4月20日から法人向けに販売を開始。同社は販売の目的について「在宅勤務ができない職種で、自覚症状がなく保健所の検査を受けられない人が、無自覚のまま感染を広げてしまうリスクを減らすため」と説明していましたが、ネット上では「むしろ医療ソースを圧迫することになるのではないか」「一般人がこのキットを使って正しく検査できるかどうかは疑問」など、指摘や批判が相次ぐ形となっていました。

同社が販売していた「新型コロナウィルスPCR検査キット」

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