「固定費は平均月80万円」「里親探しは継続中」 保護猫カフェ休業中、猫たちは今―― 運営者に聞いた(2/2 ページ)
ネコリパブリック代表、河瀬麻花さんに聞きました。
気になる休業中の猫たち
さて、休業中の猫カフェでは、猫たちはどのように過ごしているのでしょうか。
休業中は、各店舗のスタッフが最小限の人数で掃除や餌やり、健康管理などを行っているそうです。その合間に猫たちの写真を撮影し、各店舗のSNSアカウントにアップして、お客さんにその様子を伝えています。
「猫はマイペースなのでのんびり過ごしています。でも、甘えん坊な子や人間が好きな子はストレスをためているようです。今は少ないスタッフでお店を運営していているので、餌やりや掃除で手いっぱいで、遊んであげる時間がなかなか取れないんです。だから、いじけている子もいますね」(河瀬さん)
猫たちの暮らしを守るために。いま猫たちにできる支援とは
厳しい経営状況下で、ネコリパブリックは金融機関に融資の交渉をしながら、さまざまな方法で寄付を募り、運営の継続に努めています。寄付などで協力してくれた人には金額に応じて特典を設け、また協力企業とオリジナル猫グッズを開発するなど、猫たちの暮らしを守るために試行錯誤を続けています。
「猫たちの動画や写真を見られたり、お店の営業やイベント再開時の割引特典を用意しています。今後は夜のネコリパブリックの様子をのぞける権利なども構想中です。助けてくれる方たちだって大変なのだから、好きな猫を通して癒やしを感じられるなど、継続して支援していただける特典を用意したいです」(河瀬さん)
新グッズ「猫も救うマスク」は、ネコリパブリック発祥の地、岐阜県の職人たちが手作業で縫製したもの。「防護服の素材(第1弾)」「美濃和紙糸で織り上げた布(第2弾)」と素材にこだわっており、今後さらなる新作も予定されています。マスクの収益はネコリパブリック運営資金にあてられます。
「小さな命を大切に」河瀬さんの願い
ネコリパブリックの猫たちにとどまらず、社会のあらゆる動物たちの命を案じる河瀬さん。最後に、猫を愛するねとらぼ読者へのメッセージを語ってもらいました。
「今は世の中が大変な状況にあり、みんなが不安な時代です。そんな中でも、小さな命を大事にするのは大切なこと。みんなで少しずつ力を合わせて、猫たちの命を支えていきませんか」(河瀬さん)
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