しなの鉄道、初の新車「SR1系」7月4日デビュー 「特急みたいな装備」「軽食が気になる」……どんな車両?(1/2 ページ)
平日は通勤ライナー、休日は観光列車として走ります~。
しなの鉄道が新型車両「SR1系」による有料快速列車の運行開始日を決定。2020年7月4日にデビューします。
SR1系は、しなの鉄道では初となる新造車両。信州の「爽やかな風」「沿線の豊かな風景」を表現したというロイヤルブルーの爽やかなデザインです。採用車両は総合車両製作所のステンレス車両ブランド・sustina(サスティナ)の「S23シリーズ」。S23は信越本線など新潟地区を走るJR東日本のE129系にも採用されたシリーズです。
「しなの鉄道初」がたくさん! 充実の車内設備が楽しみ
SR1系ライナー車両は、座席がロングシートとクロスシートに転換できるデュアルシート型です。座席に電源コンセントがあり、車内Wi-Fiサービスも備わっています。さすが新型、普通にうれしい快適設備がちゃんとあります。
もう1つ、SR1系にはバリアフリー対応のトイレも設置します。2020年5月現在のしなの鉄道では、観光列車の「ろくもん」(関連記事)を除いて車両トイレが使えませんでした。これで長時間の乗車も安心です。
「しなのサンライズ」「しなのサンセット」が完全復活 平日は通勤ライナーとして運行
SR1系は、平日には通勤ライナーとなる「しなのサンライズ」および「しなのサンセット」として運行します。しなのサンライズ号は朝に小諸駅発長野駅行きの1本を、しなのサンセット号は上田駅と長野駅の間で3本運行します。
しなのサンライズ号としなのサンセット号は1998年12月から2015年3月まで、169系急行型電車やJR東日本の189系特急型電車を使った有料の座席指定列車として運行していた列車名です。2015年3月以降もこの列車名は使っていましたが、座席指定料金不要の快速列車に変わっていました。
新車SR1系の投入によって、特急のような座席指定列車としての運行が満を持しての復活となります。これまでの189系にも劣らない車内設備となり、さらにしなのサンライズ号はSR1系最長の6両編成で運行することがポイントです。
座席指定料金は、小諸駅~上田駅と上田駅~長野駅間は300円、小諸駅~長野駅間は400円。大人、小人同額です。
週末は「観光快速」で運行! 食事付きプランも用意
休日には、信濃・軽井沢エリアを楽しめる観光快速列車「軽井沢リゾート」号として運行します。
軽井沢リゾート号は、軽井沢駅と妙高高原駅を1往復する列車と、長野駅と軽井沢駅を1往復する列車が運行します。妙高高原駅を発着する軽井沢リゾート号は2020年3月から一足先に、国鉄型の115系が運行していました(関連記事)。
軽井沢リゾート号は事前の予約で軽食付き乗車プランも発売します。座席指定料金は大人500円、小人250円。軽食付きプランは座席指定券込みで2000円です。しなの鉄道はコース料理や地元のお酒を楽しめる観光列車「ろくもん」も引き続き運行(関連記事)。軽井沢リゾート号はどんな食事が出るのでしょうね。ろくもんとの乗り比べも楽しそうです。
通勤にも観光にも利用できる新車「SR1系」のライナー車両。進化したしなのサンライズ号の体験、新しい観光列車を堪能するなど、列車ごとに楽しみがありそうです!
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