【うっかりおうちで死にかけた】トイレ前のダンボールが倒れて“セルフ監禁状態”に 「このままではここで死ぬ」(1/2 ページ)
「一人暮らしでしたし、スマホも手元になく外部に連絡することもできません」。
ねとらぼ読者から自宅で起こった危険な出来事をインタビューする企画「うっかりおうちで死にかけた」。今回は「一人暮らしの部屋で、トイレの中に閉じ込められた」という方からお話を伺いました。
連載:うっかりおうちで死にかけた
我が家は落ち着く、心が安らぐ場所―― そんなイメージに反して、時には自宅でも命に関わるような危険な事故が起こることが。ただ日々過ごす場所だけあって、どんな危険があるのか気付きにくいもの。そこで「うっかり自宅で死にかけた体験談」を募集して、いろいろな人からいろいろ聞いてみよう、という企画です。
トイレから出られないトラブル 「私の場合はちょっとしたネタ話程度のトラブルで済みましたが」
現在一人暮らしをしているのですが、先月「トイレの中に閉じ込められる」という体験をしました。
原因はトイレの前の壁に立て掛けていた空のダンボール箱です。私がトイレに入りドアを閉めた直後、振動によってダンボール箱が倒れ、ちょうどドアと壁の間に横たわる形になってしまったのです。
完全に壁とドアの間にハマったわけではなく、10センチ程度の隙間がありましたが、ドアを開けるのも10センチが限界。それ以上は力いっぱい押しても、詰まってしまっている状態でした。
非常に間抜けな話ですが、「このままではここで死ぬ」という恐怖を覚えました。
一人暮らしでしたし、スマホも手元になく外部に連絡することもできません。当然トイレ内に食料はなく、出られなければ水だけを飲んでしのぐしかない状況です。
ただ、10センチの隙間から片腕だけは出せたので、倒れていたダンボールを何とか放り投げることで事なきを得ました。ダンボールが空で、非常に軽かったことも幸いでした。
―― 「もしもドアの隙間から腕が出せなかったら」「もしもダンボールに中身が入っていたら」と考えると怖くなりますね
私の場合はちょっとしたネタ話程度のトラブルで済みましたが、調べてみると、一人暮らしの方が似たような形でトイレに閉じ込められて数日後に救助されたり、そのまま亡くなってしまったりする事例は日本でもあったようです(※)。
※編集部注:「トイレ 閉じ込め」などでググるとブログ記事からニュースまで、短時間で脱出できたものから1週間以上出られなかったケースまで、多岐にわたる情報が見つかる。体験談ではネタっぽいトーンのものも多いが、死亡事故の例も。例えば、2015年には「夫がトイレの前で倒れ、中にいた妻が出られなくなって夫婦ともに死亡」という報道があった
―― その体験以来、自分の中で変わったことは?
トイレに行くにもお風呂に入るにも、スマホは肌身離さず携帯するようになりました。今回は単なる不注意でしたが、地震などの災害で室内に閉じ込められることも考えられます。そんなとき、スマホはまさに命綱だと思います。
ドアノブが壊れるなどのケースも含めて、特に一人暮らしの者にとっては意外と身近なトラブルのようですので、皆さまも扉の前はキレイに片付けておくよう、万一に備えてスマホはできるだけ携帯するよう、注意していただければと思います。
※本企画は取材対象者のエピソードをそのまま記事化したものであり、特定の製品や状況の危険性、安全性を立証するものではありません。
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