ニュース

「カワイイ」ってなんだろう? “カワイイ顔”の子しかいない学校の漫画に「自分らしさ」を考えさせられる(1/2 ページ)

みんなが「カワイイ」顔の学校の不思議なお話。

advertisement

 “カワイイ顔”の女の子しかいない不思議な学校を舞台にした漫画が、自分らしさや美しさについて考えさせられると反響を呼んでいます。

女神像の顔をまねることが「カワイイ」

 主人公・メンコの通う学園には「玄関にある女神像が一番カワイイ」という不思議な価値観があります。女子生徒たちはその像をまねてメイクし、みんな同じような顔。そんな中、メンコは「どのカオもそんなにかわいいか!?」「みんな同じ顔、きもちわるい」と女神メイクはせず、我が道を行っています。

みんな同じ顔……

 友達の水田は、変な文化だけどこれが流行、という考え方。「メンコはそのままでいんじゃない?」と言う水田も、しっかり女神像メイクをしています。その価値観を「変なの」と思うメンコは、みんなから「ウケる。変わってんね!」と学校では浮いている様子。

advertisement

 ある日メンコは、ひょんなことから女神像の顔を変える機械を見つけてしまいます。女神像の顔を、ひいてはみんなの顔を変えて遊ぶうちに、メンコは女神像を自分の顔にしてしまえば、自分が一番「カワイイ」になれると思いつくのですが――。

 みんながそれぞれの魅力に目を向けず、誰かに作られた1つの「かわいさ」に向かうこと、本当にそれがよいのか判断することなく「そういうものだ」と同調すること……そんな世の風潮を映したような物語に、個性や自分らしさについて考えさせられます。

 この作品は、作者のMame.(@Yakitori_art)さんが大学で出された「世の中の様々な出来事に怒りではなくチャーミングさをもってして異を唱えよう」という課題で制作したもの。Mame.さんは「漫画のSNSでの拡散されやすさや読み物として楽しめるチャーミングさに目を付けて『女性が持つかわいい顔の共通イメージ』に異を唱え、SNSを通して伝えるというところまでが作品でした」と話してくれました。

作品コンセプトの解説

 読者からは「魅力とは定義される物ではない。見いだす物なのだ」「なんか、嬉しくなりました。あたしはあたしの自由でいい」といった感想や、「ピンク色の目は自分らしさで青色の目は支配された自分を意味してるのかなぁ」「色の表現方法に惚れました」など色の表現に注目するコメントが寄せられています。

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
  2. 「ウンコ食い」という毒魚に刺され“骨に激痛”→その40時間後…… ゾッとする経過報告に「えげつない」「何かの病気になりそう」
  3. ドクダミを除草剤を使わず防ぐ方法3選 生態と対策がよく分かる解説に「待ってましたよ!」 「これは嬉しい!」と大反響
  4. 夫が男子トイレで発見した“幸運の虫”を妻に見せると…… 感動を呼ぶその正体に「蝶より綺麗」「素敵な旦那さんだ」
  5. 丸刈り男性が“1年間”髪を伸ばし続けたら…… 55週間の“大変身”の記録に「これはすごい!」「クールだね」
  6. 巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに…… 衝撃の経過報告に「死なないで」
  7. 父が答えた「人生最後の日に食べたい物」に衝撃走る 思わず涙こぼれる回答に「泣かせないでください」「心に沁みた」
  8. 生後6カ月の赤ちゃん、ママと目が合ってニコッ!からの…… 無敵のかわいさに「撃ち抜かれた……」「癒しをありがとう」
  9. カスハラなど客の迷惑行為で「もう限界」 老舗銭湯が閉店を決意した理由に「一番心折れるパターン」「見ていてつらい」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」