「亡くなった家族のLINEアカウントが消えた」ツイート話題 大切な故人との思い出を残すには? LINEに聞いた
電話番号とのひも付けだけで利用している場合、ユーザーが亡くなって当該の番号が別の人に振られると、アカウントが削除されるケースがあります。
数年前に亡くなった家族のLINEアカウントが削除され、トークの履歴等も消えて読めなくなった――。そんなツイートが話題を呼んでいます。
ツイート投稿者は、LINEアカウントの作成に使用した電話番号がキャリアに回収され、別の人に割り当てられたことが原因ではないかと推測。亡くなった方とのトークをいつまでも見返したい人は、スクリーンショットを保存するよう勧めました。
ツイートは拡散され、投稿者を元気づけるコメントや、同様の経験談など、多くの反応を呼びました。思い出を保存しておけばよかったと、悔やむ人も多い様子。編集部はLINEの広報を取材し、故人のアカウントの取り扱いや、記録の保存方法について聞きました。
広報担当者によると、ユーザーが亡くなった場合、特に手続きをしない限りアカウントはそのまま残るとのこと。ただし、メールアドレスやFacebookアカウントの登録がない場合、今回話題となったケースのように、ひも付けに用いられていた電話番号が新たなユーザーの登録に使用されると、元のLINEアカウントが削除されることもあるのだそうです。
ではそうなる前に、故人との記録を保存するにはどうすればいいのか? 推奨の方法として、担当者はまずトーク履歴の保存法を挙げました。トーク画面上部のメニュー(≡)をタップして「その他」を選択。「トーク履歴を送信」から、LINEのクラウドストレージ「KEEP」や、各種メーラーなど保存先を選ぶことで、テキスト形式で残せます。
トーク上の写真や動画については、KEEPか端末への保存を推奨。アルバムは故人のアカウントが削除されたときにトークルームごと消えてしまうため、この場合の保存先には適さないそうです。
なお、安心して利用できるよう、LINEアカウントは「一身専属」が原則であり、第三者への譲渡や貸与、相続は不可とのこと。「故人の友人・知人との関係やトーク内容も、故人特有のもの」と担当者は語りました。こうしたポリシー上、故人のアカウントを遺族が引き継ぐのは難しいもよう。大切な人に大事があったときは、早めにトークの内容を保存するのがベターでしょう。
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