連載

【M愛6話】今夜最終回「M 愛すべき人がいて」を漫画でレビュー ドラムソロにマサ急便とトンチキが止まらない!

礼香様、ミュートうまいよ!

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 今夜、ついに最終回を迎えるダークホースドラマ、「M 愛すべき人がいて」(テレビ朝日×ABEMA共同制作/土曜23時15分~)。歌姫・浜崎あゆみの誕生秘話本『M 愛すべき人がいて』にドラマオリジナル要素を盛り込んでドラマ化されたものです。クライマックスに向けてますますトンチキ度が加速した6話(6月27日放送)を振り返ります。

流川、昭和なやり方で責任を取るの巻

 今話は、アユ(安斉かれん)に寄せられるあらゆる嫉妬が頂点を迎えた回でした。アユが飛ぶ鳥を落とす勢いで売れていく中、同日デビューのアクセルズは予算を割いてもらえない状態。メンバーの理沙(久保田紗友)は嫉妬に狂い、ライターでアユを脅しに来ます。

 数々の嫉妬を寄せられてきたアユ。これまでは特に反撃も反論もしませんでしたが、今回は凶器所持ということで(?)ついに反撃に。「私の髪が! 体が! 全部燃えたって! 何度だってやってやる!」とドスの利いたセリフをかまします。キレ方は福岡のヤンキー仕様でした。

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 そしてアクセルズはあえなく解散宣告……。理沙までが「私たちは神様に選ばれなかったんだよ」と言い出す始末です。a victory、神様ネタが浸透している……!

 そして解散のショックにより自殺未遂を図ってしまう理沙。プロデューサーの流川(白濱亜嵐)は、会社を辞めることで責任を取ろうとします。マサ(三浦翔平)は流川に「一度背負った人の人生だろ最後まで向き合ってやれ」と告げます。いつもやいのやいのツッコミを入れてしまう「M愛」ですが、個人的にマサと流川のやりとりはアツくて好きです。

 10代の頃からつねにマサをお手本にし、マサが「カッコ悪く生きろ」と言えば悪にも手を染めてきた流川は、今回もマサのアドバイスを500パーセント鵜呑み! 理沙にプロポーズをキメ、なんか丸く収まりました。

 まさかこのドラマで白濱亜嵐のベッドシーン(事後)、キスシーン、プロポーズシーンを見られるなんて……。しかし流川よ、嫉妬で狂っていたとはいえ他人に脱臼させたりライターを向けたりする女を妻にしてもいいのか?

すごいぞシンバル

 アユとマサの交際は順調に進展。アユとの交際は一応シークレットですが、マサは流川には打ち明けます。流川はピュアに「これまで仕事とプライベートを分けてきたマサさんがその選択をしたってことは、すべてをアユに注ぐって決めたんですね」と発言。しかしこれまでマサが仕事とプライベート、分けたことってありましたっけ……?

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 マサはアユと一緒に住むためにマンションをレコーディング機材つきにリフォームします。家賃500万円……! 礼香(田中みな実)による「ついにマサ急便が私を集荷しに来てくれた!」と迫るシーン(何?)は、その狂気もさることながら笑わずに撮り終えた三浦翔平に拍手を送りたくなりました。

 ここからスタートするのが礼香様劇場です。アユのトレーナー天馬まゆみ先生(水野美紀)が「これでソウルリリース(※ストレスを発散?)しなさい」とドラムセット(シンバルのみ)をプレゼント。これがのちにすごいことを招くので覚えておいてください。

 リリース曲選考のため徹夜で働かされるアユ担当チームに檄を飛ばすマサ。たった数秒のシーンに怒号、暴力、長時間拘束などあらゆるパワハラが詰め込まれており、労基もびっくりです。

 スターへの道を駆けあがっていくアユですが、「ファンのみんなが望むアユと、本当のアユは違うから……」とふさぎ込みます。マサはアユを海につれ出し(お忍びの関係のはずが、わりとオープンに外に出るんですね)元気・幸せいっぱいに。

 ハッピーな気持ちで海から帰宅した二人を待ち受けていたのは……なんと不法侵入した礼香!! 自分の誕生日会をセッティングしてお待ちかね。マサが「俺に何をしても構わないがアユに何かしたら許さない」と言い放つと、ついに礼香がプッツンソウルリリース!

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 「許さな~~~いvs許さな~~~~い」「どっちの許さないが勝つのか、なァァァァァァァアアアアア!!!!」と天馬先生からもらったシンバルを乱れ打ち。本日のハイライトシーンです。

 私にはこのトンチキさを言葉で十分に伝える語彙力が備わっていないので、どうかABEMAで本編を見てください。どんなにトチ狂ってもわりとエレガントだった礼香さんが「あたしだってすでにマサのこと許してないよ!!!」と突然浅香光代のようなキレ方をしたのも愉快でした。

 許さない音頭にTwitterは一時騒然としましたが、バンドマンなどのドラム経験者からは「ちゃんとミュートしててえらい!」「リズム感がいい」「筋がいい」など高評価。再現動画などもアップされる盛り上がりとなりました。礼香様にはいろいろな才能がある。

6話予告にも使われてました。さすが

4日、ついに最終回

 6話は「よく笑わんと撮ったな~」と感心してしまうシーンのオンパレードでした。毎回このレビュー記事を描くために、ツッコミポイントに目を光らせて見ていますが、回を追うごとにどんどん感覚がマヒしており、ちょっとやそっとのことでは反応しなくなってしまった気がします。テキスト部分も「ここ今日のハイライトで合ってます?」と聞きたくなってしまうレベル。

 さて6話ラストは、ついに会社にアユと付き合っていることがバレ、解雇を言い渡されるところ。「ガーン!」の顔をしていましたが、これまでのオラオラと人の目を気にしなさっぷりを思えばこの程度のことでショック受けますかね?

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 今夜放送の7話で「M愛」もいよいよ最終回。正気にもどりたいような戻りたくないような。いつまでもアユといっしょにバカになって夢を見ていたいものです……。

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