【マジで方言じゃないと思ってた】沖縄県の方言「だからよー」の汎用性が高過ぎて一言で説明できない……というお話(1/2 ページ)
「だからよー」「だからよ!」「だからよ~」でニュアンスが変わるとか。
え、この言葉通じないんですか!?―― そんな体験談を日本各地の方に聞く読者募集企画「マジで方言じゃないと思ってた」。今回は沖縄県の方に、共通語とは意味が違う「だからよー」のお話を伺いました。
汎用性が高い「だからよー」
沖縄県に20年間住んでいます。沖縄では「そうだね!」みたいなニュアンスで「だからよー」と言うんですが、内地(沖縄県以外の都道府県)に交流合宿で出掛けた際に、現地の人と話して方言だと気付きました。
―― どんな意味なんですか? 共通語だと「だから」は理由を説明するときに使いますが。
一言で言うなら「そうだねー」みたいなニュアンスです(使用頻度はもっと高くて「マジで」と同じぐらい使います)。
<使用例>
A:だーやー何やってるばー?(何やってるの?)
B:見たら分かるやさに! 野球どー!(見たら分かるだろ? 野球だよ)
C:だからよ! やーはやらんばーや?(それな! お前はやらないの?)
A:今日はいいやっさ(今日はいいや)
あと、「だからよ」は汎用性がすごく高いので、会話が面倒で流したいときに多用することもあります。
<使用例>
A:○○が××でさ~
B:だからよー
A:△△と思うけど■■も気になるし
B:だからよ!
A:でも、やっぱり○△■だよね!
B:だからよ~
―― この例だと、言い方でニュアンスが変わっているんですね。
沖縄人の感覚では「だからよー」は多くの意味を内包していて、「うん」「へぇー」のような相づち、「そうだねー」のような相手への同意、適当に会話を受け流す「それな」の意味にもなります。
共通語に直すときは、会話の流れを考えたうえでそれぞれに言い換えます。「そうだねー」になる割合が高いですが、「沖縄の『だからよー』=共通語の『そうだねー』」とは、一概には言えないかもしれません。
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