「人生の後悔を1つだけ消せる」としたら? 死神に選択肢を突きつけられた少年の漫画に反響(1/2 ページ)
「後悔している出来事を1つだけ自由に変えられる」――死ぬ直前に死神からそんな選択肢を与えられた少年の漫画が、「最高」「神作」と人気を集めています。作者はWebで漫画を公開している無冬季(@After_man_gene)さん。
いじめに耐えかね、いじめっ子の前で身投げをした東堂。昔の同級生、子子子(みねこ)がいじめで自殺したことを知り、「うらやましい」と思ったことがきっかけでした。飛び降りた直後、彼の前に死神が現れ、死ぬことは変わらないけれど、後悔している出来事を1つだけ改変できると告げます。
死神は東堂に3つの走馬灯を見せ、その中からやり直したい出来事を選べと言います。1つ目は、小学生のころ、授業中トイレに行きたいと言い出せず大便を漏らしたこと。東堂がいじめられるきっかけになった出来事でした。
2つ目は、東堂をかばったせいでいじめっ子に攻撃された子子子を見捨て、保身に走ったこと。そのせいで子子子は人間不信になってしまいます。3つ目は、いじめっ子に命じられてした万引きが露見し、親に迷惑をかけたこと。これが自殺を決意する原因となりました。
死に恥をなくし、少しでも死を安らかなものにしたい。東堂は3つのうちどの出来事を改変するか思案します。果たして彼が消したい過去、「唯一最大の後悔」は――。
死ぬ直前に勇気を出して立ち向かうことができた東堂。「今を必死で生きてみれば未来は変わっていく」という彼の言葉通り、その選択は運命を大きく変えることになり、その結末に驚くとともに目頭が熱くなります。一つだけ後悔を消すことができるなら、何を選ぶか。自分ならどうするだろうかと思わず振り返りたくなり、これからは後悔のないように生きようと思えるお話です。
読者からは「物語の中ではほんの数秒の出来事なのにこれほどまで引き込まれるとは」「なんか知らないうちに携帯めっちゃ濡れてるんだけど……」という感動の声が寄せられた他、「自分も今を必死に頑張ろうと思います」「価値観変わりました」と影響を受けた人も見られました。
無冬季さんはTwitterのほかpixivやnoteでも創作漫画を公開。高専生がロケットを製作する漫画も話題を呼んでいます。
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