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殺してしまった少女に108年かけて償う少年の物語 漫画「108年走馬灯人生」に「泣ける」「鳥肌が立った」(1/2 ページ)

あの世に行くまでに108日間の「死亡猶予」の間に、運命を覆そうと過去を繰り返す物語です。

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 事故で死んでしまった少年が、あの世に行く前にかつて死なせた少女に償おうとする漫画「108年走馬灯人生」が「泣ける」「感動した」と好評を博しています。作者は漫画家の田中鹿輔(@tanakashikasuke)さん。

 大学の新歓コンパでハメを外してビルから転落死した主人公の斉藤誠。迎えに来た死神は、死亡者が多く、死に方の心象も悪いことから「死亡受付」が後回しになると告げます。このため誠には108年の死亡猶予が与えられ、その間「死の前日までのすべての日」から好きな日を選んで生きられる“長めの走馬灯”を過ごせることに。


あの世での死亡手続きまでの108年間、死ぬまでの好きな日を選んで過ごせる

 走馬灯は24時間で周囲の記憶がリセットされる仕組み。最初は楽しい日々を選んで過ごしていた誠ですが、同じ日を繰り返すことにうんざりしてしまいます。そんな中で死神から「繰り返していない日々」を指摘され、その時間をやり直すことに。その時間とは、中学2年生の1年間。いじめられていた同級生、倉木蛍に誠が罰ゲームでウソの告白をした3日後、彼女は校舎から飛び降りて自殺したのでした。

 後悔と向き合うことにした誠は、「ちょっと性格に難のある嫌なやつ」だった蛍の本心を知ろうとします。そして彼女のことを知るうちに、助けたいと思うように。蛍が飛び降りるのは0時7分。24時で1日がリセットされるため、彼女を助けるには家から学校まで7分で駆けつけなければなりません。


蛍を助けたいと思うようになる誠

 最短ルートを考え抜き、完璧なランニングフォームを身につけようと努力する誠。70年かけてもまだ間に合わない中、死亡受付が近づいてきます。死亡受付まであと1日、誠はショートカットのために崖から飛び降りることを決意し――。

 何十年もの時間を費やし、ひたすらに過去を変えようとする誠の懸命な行動が心に響く物語。その一途さが運命を覆した結末には「よかった」と思わずにはいられません。読者からは「鳥肌が立ちました」「いい話」などの声が寄せられています。

 「108年走馬灯人生」は田中さんが新人賞を獲得したデビュー作で、数年前に『別冊少年マガジン』に掲載。田中さんは『心因性メンタルマーメイド』『改造公務員リーパーズ』の原作も手がけています。

「108年走馬灯人生」

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