「1日持つかわからない」と宣告された子猫 ボロボロの状態から奇跡の復活を遂げる姿に涙がこぼれる(1/2 ページ)
猫ってすごい。
YouTubeに投稿された、子猫を拾ってからの2週間をまとめた動画から生き物を保護する大変さと子猫の生命力の強さが伝わってきます。
こちらの動画を投稿したのは、作家のもちぎ(@omoti194)さん。もちぎさんは2020年1月に都内の路地で保護した「ネチコ」さんと4月に保護猫として迎えた「ヤンゴトナキ」(通称:ヤン)さん、2匹合わせて「ネチコヤン」という名前の猫ちゃんたちと暮らしています。
ある日、もちぎさんが暮らす団地の駐輪場に行くとボロボロの子猫がひとりぼっちで震えていました。
もちぎさんはすぐに保護することを考えたものの、親猫が近くにいるかもしれないと考えて一晩だけ待つことに。しかし結局、親猫が現れることはなかったそうです。そして子猫の状態を見て翌日には保護し、家にいる猫たちの感染症対策を行いつつあらかじめ連絡を取ってあった動物病院に直行しました。素晴らしい行動力です……!
獣医師さんによると子猫には頭に咬傷(こうしょう)があり、弱ってしまったことから親に捨てられたのではないかとのこと。この地点で子猫は左の脳が炎症を起こして左目の瞳孔は開きっぱなし、頭が傾いてしまって歩くこともままならない状態でした。
獣医師さんには「1日持つかわからない」という宣告をされたもちぎさんは、小さな命とたった3日分だけ処方されたご飯と薬を見たとき、胸がつぶれそうになったといいます。
そんな状況でしたが、子猫は生きることを諦めていませんでした。シリンジで与えられるご飯をもりもり食べ、薬もしっかり飲んで「生きたい!」という強い意志を見せてきます。「この子は生きる」と確信を持ったもちぎさんはつきっきりで小さな体をあたため続け、子猫は無事一晩を乗り越えたのでした。
そして3日後再び動物病院に行ったところ、子猫があまりにも元気なので獣医師さんはとても驚いていたそうです。4日目には自力でご飯を食べられるようになり、10日後には保護した直後の姿が想像できないほど体がふっくらに。顔も穏やかになった子猫はドライフードを食べるまでに回復したのでした。
そして、推定生後2カ月ほどのこの子猫は、「ネココ」さんと名付けられました。以前保護して一緒に暮らしていた猫、「ネコ」さんと同じような出会い方だったことからこの名前を付けたそうです。
動物を保護することは時間的にも肉体的にも金銭的にも、大変な負担がかかることです。それでも小さな命を見捨てず、優しく拾い上げたもちぎさんにはたくさんの感謝や感動の声が届いています。
障害は残ってしまう可能性が高いものの、もうすっかり元気になったネココさん。先住猫のネチコさんとヤンさんとも打ち解けたネココさんがどんな姿に成長するのか、今後が楽しみですね。
なお3匹の飼い主であるもちぎさんはTwitter(@omoti194)やYouTubeに、猫ちゃんたちの写真や動画をアップしています。またもちぎさんの人生をつづった自伝エッセイも販売中です。
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