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「青のり」が「あおのり」に 三島食品が原料不足で代用品使用、デザインまで変える姿勢に称賛(1/2 ページ)

元の「青のり」は一時休売。再び安定して作れるよう、原料の養殖に取り組んでいるとのことです。

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 三島食品の「青のり」が、2020年7月から名前もパッケージデザインも異なる「あおのり」に変更――背景にある深刻な事情と、同社の姿勢にSNSでは称賛が集まっています。

従来の「青のり」と7月から登場した「あおのり」。使用しているノリが異なる

 仕様変更の理由について、同社はパッケージ裏面と公式サイトで、材料である国産「すじ青のり」の記録的な不漁と説明。2015年度には100トン以上あった収穫量が、2019年度には10トンを割り込み、落札価格は2015年比で約5.5倍まで上昇したというのです。

三島食品の調査による、すじ青のりの収穫量および平均落札価格の推移。不漁の原因は特定されておらず、地球温暖化による海水温の上昇や栄養不足が一因として挙げられています

 こうした事情から、同社は「青のり」を「伝統の青いパッケージで作ることができなくなりました」と、一時休売に。「今できる精一杯の青のりを準備しました」として、原料を安価な「うすば青のり」と「ひら青のり」(いずれも国産)で代用した、「あおのり」を発売しました。代用品は色味こそほぼ同じですが、すじ青のりのほうが香り豊かだそうです。

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すじ青のりは主に調理用、うすば青のりやひら青のりは、ポテトチップスなどお菓子に使用されることが多いとのこと

 この施策には、「品質を保てない間は以前のパッケージも使わないその矜持、応援してる!」「企業として誠実」などと賞賛の声が上がりました。なお、三島食品は安定供給を目指して、2015年からすじ青のりの陸上養殖に取り組んでおり、2020年6月から広島県で本格始動。「あおのり」のパッケージでは、「でも待っていてください。必ず帰ってきますから」と述べています。

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