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下の名前で呼んでほしいとふてくされる女の子の良さみがスゴイ 「宇崎ちゃんは遊びたい!」3話、恋バナウォッチャー亜実登場(1/2 ページ)

今日もこじらせイチャイチャでごはんがうまい。

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(C)Take 2020

 ウザくて、かわいくて、SUGOI DEKAI! 「宇崎ちゃんは遊びたい!」(原作アニメは、マイペースで1人の時間が好きな桜井真一(さくらい・しんいち)と、彼にまとわりついてくるキュートだけどちょっとウザめの後輩宇崎 花(うざき・はな)の、ニヤニヤな距離感を楽しめるキャンパスコメディーです。

 3話で登場する新キャラは、妄想度高め、恋バナ大好きお姉さん。桜井・宇崎のじれた関係ウォッチャーです。

(C)2020 丈/KADOKAWA/宇崎ちゃん製作委員会

桜井・宇崎ウォッチャー亜実登場

 先週は桜井と宇崎の関係を見守る、バイト先のマスターこと亜細亜紀彦(あさい・あきひこ)が登場していました。3話ではその娘の亜細亜実(あさい・あみ)が新キャラとして出演。21歳で桜井たちの先輩にあたる4年生、趣味は人間観察です。

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亜実本人もだいぶかわいいです (C)2020 丈/KADOKAWA/宇崎ちゃん製作委員会

 桜井は以前からバイトをしているから知り合いというのはもちろんなのですが、その先輩をちゃかすべく訪れている宇崎ちゃん、すっかりマスターと仲良しに。彼女は先輩以外にはそこまでウザムーブは今の所していません。むしろSUGOI DEKAIけれども小動物的なため、愛されキャラと化しています。

 仲が良さそうな、それでいて言い争いが絶えないような宇崎と桜井を見て、ピンと来る亜実。「な、なに?さっきから随分仲良さげだけど……これはまさか!?」

 宇崎が桜井のことを「ぼっちになろうとするから私が構ってあげてるンすよ」と自慢気に言うのを聞いた亜実、思わずニヤリ。

 亜実「良さみがスゴイ」

 マスター「二人にちょっかい掛けたくなるような、周囲が手を出してはいけないような…とにかく二人を見守っていたくなるだろう?」

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良さみを見つけた時の匠の顔 (C)2020 丈/KADOKAWA/宇崎ちゃん製作委員会

 実に父娘の血筋を感じさせる会話です。ここで注目したいのは、亜実は筋肉フェチで、最初は桜井の水泳部で鍛えていた身体に興味があったにもかかわらず、宇崎との関係を見た瞬間に自己の欲求は取り下げたという部分です。二人の間の空気を察した途端、完全に見守る「壁」になりました。これはカップリング好きの視聴者が非常に共感しやすい行動です。自分はその二人の間にいらないのです。

 まだ亜実の暴走する本質(コミック4巻くらいから大変なことになります)は描かれていませんが、マスター=傍観者、亜実=カップリング過激派、KUSO CAT=嫉妬(?)の3つの視点が客観的に配置されていることで、宇崎ちゃんと桜井のイチャつき(?)をより多角的に楽しめるようになっています。

こじらせ桜井くん

この並び、分かってんねえ! (C)2020 丈/KADOKAWA/宇崎ちゃん製作委員会

 マスター父娘と桜井が焼き肉に行った際、本来関係ない宇崎ちゃんを呼び出したあたり、この二人観察する気満々です。なんと言っても座席の配置。桜井・宇崎を横並びで座らせ、自分は対面に。こう座れば2人のわちゃわちゃを劇場のごとく楽しむことができる完璧な配置。酒のさかな、ごはんのおかずにぴったりだ。

なおどちらか一人だと、二人は割と直接的に詰め寄ります (C)Take 2020

 喫茶店で働いているということもあって、この父娘人間観察眼非常に鋭いです。桜井・宇崎がどちらか一人のときはそこそこに詰め寄って話をふる二人、今回は桜井に激しくダメ出しをします。

 マスター「薄々感づいていたが、これほどとは…面倒くさっ」

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 亜実「めちゃくちゃ意識してるクセに…意識してるクセにィィィッ!」

 この「面倒くさっ」はもちろん「面白い」というベクトルの意味合い。「意識してるクセに」というのを傍から見るのって、最高のショーです。

亜実さんめっちゃくちゃ楽しそう (C)2020 丈/KADOKAWA/宇崎ちゃん製作委員会

 宇崎ちゃんは裏表なく攻めてくるタイプなのです。桜井に対してどう感じているか、本人が気づいていない気持ちは、ダダ漏れすぎて第三者の方が客観的に見て分析できちゃうもの。一方桜井側は心底こじらせているので、彼の一挙一動が二人の「解釈一致」にはまりやすい。

 恋愛スイッチが入ってしまうと見られない、今だけのおいしい関係。変化していくであろうはかない一瞬だからこそ、全力で楽しませていただきましょう。

下の名前で呼んで

ニヤニヤしちゃうねぇ! (C)2020 丈/KADOKAWA/宇崎ちゃん製作委員会

 焼き肉を食べに行った際、桜井は亜実のことを「亜実さん」と下の名前で呼んでいました。一方で宇崎ちゃんは「宇崎」呼びのままです。それどころか「オイ」とぞんざいな呼びのことも。亜実はマスターと父娘でこんがらがるから、というちゃんとした理由はあるんですが、宇崎ちゃんは納得がいかないようです。嫉妬ではあるんだけど、もうちょっと繊細な、寂しさとか独占欲とか特別感とか、いろいろなものが入り交じっている気がします。このあたり、宇崎ちゃんの複雑な女心を感じさせます。

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こっちはこっちで素直になれていないですねえ (C)Take 2020

 彼女は「催眠術をかけて下の名前で呼ばせる」というかなり遠回りな思考に行き着きました。桜井ですら「そんなことで、わざわざ催眠術を?」と感じるほど。

 宇崎ちゃんにとって、下の名前で呼ぶことは超重要事項でした。一通り催眠術ごっこを終えたあとに、宇崎ちゃんはぞんざいに扱われているのが寂しいとすねていたことを明かします。ぞんざいに話しかけるのって、宇崎ちゃんだけの特別扱いな気もするんですけども、他の人を名前呼びしているのを見たからこそ生まれたモヤモヤなんでしょう。

 一方で桜井は「女子を下の名前で呼ぶのは、その…抵抗があるんだ」と告白。なんとも無意識女の子キラーです。それってつまり宇崎ちゃんを「女子」として意識しているということじゃないですか! ああこのやりとりを録画して、マスターと亜実に見せたかった!

 こうして二人の間の問題はちゃんと解決したとしても、周囲から見たらただ単にイチャついているカップルにしか見えません。学生たちは妬みの視線で「バカップルだ」と異口同音。この回以降、周囲のあらゆるキャラからの「バカップルだ」目線はどんどん増えていきそうです。今日も二人が無自覚にいちゃついていてご飯が三杯はいけそうだ。

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