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映画館で換気実験「スモークが20分でほぼ消える」 コロナ禍でのマイナスイメージ払拭のため(1/2 ページ)

約20分に1回換気が完了。おしゃべりもなく飛沫も飛びにくいので、マスクさえすれば罹患(りかん)する可能性は低いとのことです。

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 全国興行生活衛生同業組合連合会(全興連)が、映画館における換気の実証実験を実施。館内が約20分おきに換気され、「少なくとも『三密』の『密閉』は回避できる」ことを証明しました。

映画1本の上映中、空気が6~9回入れ替わる計算に

 新型コロナウイルスの影響で長期休業や新作の公開延期など、大きな打撃を受けた映画界は、全興連が策定したガイドラインの下、感染防止策を行いながら営業しています。換気についても、各自治体の定める基準に基づいて実施しているものの認知度は低く、アンケート調査では換気への疑念を示す回答が多いのだそうです。

 そこで全興連は「映画館は密閉空間でない」と示すため、映画館内における空気の流れを可視化する実験を実施。客席数352席の映画館内にスモークを充満させ、完全に消えるまで何分かかるか検証しました。

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三密のうち1つを換気で解消すれば、感染リスクを抑えられる前提
空気と同じ質量のスモークを充満させて実験
排気システムは映画館によって異なるが、今回はスクリーン前方から排気する方式での実験

 噴射開始後、場内のスモークは排気口から徐々に排出。20分後にはほぼ消えて新しい空気に入れ替わり、映画館内の換気が十分であると示す結果となりました。監修を務めた愛知医科大学感染症科の三鴨廣繁教授は、「新型コロナウイルス対策における『三密』のうち、『密閉』を少なくとも回避できる。換気が十分されていてマスクもしていれば、感染症対策としてはかなり有効」とコメントしています。

専門家も換気は十分と判断

 実験映像は全国の映画館のほか、YouTubeや「映画館に行こう!2020」キャンペーンサイト、各興業会社のサイトで公開。Twitterでは、「警戒するのはとても大事ですが、過剰に警戒するのもだめですね」「これを見ると、少し行こうかなって思える。でも、まだ怖い」「こういう実験を図書館でもできないか」など、さまざまな反応を呼んでいます。

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