【体験レポ】古戦場の血染めの滝、取材班を襲う異常現象…… 心霊・廃墟ガチ勢が行く三和交通「心霊スポット巡礼ツアー」:NMR ねとらぼミステリー調査班(5/9 ページ)
なお、本記事閲覧による霊障等には責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
実は山本さんも、滝へは至ったことがないと言います。暗くて道も分かりづらいですが……日本でも指折りの心霊スポットにあたって、そのイワク付きの滝を見ずに戻っては、ここまで来た意味がありません。
経験を生かして周囲を探索、ライトを回して道を探します。見つけた道は正しいのか、進む先に道はあるかどうか。暗闇の中で先を見据え、ぬれた山道を転ばぬよう、おっかなびっくり進んでいたのですが……そんな最中、ひとつ事件が起こります。
バチバチッ、と音が鳴りました。同時に「あれ、おかしいな」とつぶやいた山本さん。ぶら下げていたランタンのほかに、もう1つ持っていたライトのスイッチをカチカチと押しています。電気機器の異常……山本さんのライトが壊れてしまったのでした。
山本さんのランタンと、私のメイン・サブのライトは健在であったため、先に進むことに支障はありませんでしたが、もしも真っ暗闇の山中で明かりを失っていたらと思うと……。めったに出番はありませんが、サブライトの重要性を改めて思い知りました。
いくつかの橋を渡り、櫓門をくぐり、御主殿跡を先へ進むと……水音が大きくなり、同時に石碑のようなものが見えました。
そこを目指して坂道を降りていったところ、石碑には「南無阿弥陀仏」と、また卒塔婆や花などが供えられていました。慰霊碑で間違いないでしょう。その横には、滝にまつわる悲劇的な顛末を記した案内板があります。つまり、これが先に説明した「安土桃山時代、あまりにも多くの人が自害し、流れる川は三日三晩、真っ赤な血で染まり続けた」と伝えられる滝。
お目当ての滝まではたどり着けましたが、ここで問題発生です。石碑のある場所から滝との距離が離れており、目の前は崖。湿気もあってカメラのフラッシュが遮られ、滝がうまく撮影できないのです。
雨上がりの沢を登って滝に近づくのは避けたいところ……試行錯誤の末、慰霊碑の背後にもう一段上がれる丘を発見、なんとか滝の一部を撮影できました。滝をどうにか写真に収めようとあがいた悪戦苦闘の様相は、今でも克明に思い出せます。悲劇の現場の前で何をやっているんでしょうか……。
滝を後にして車まで戻り、さすがに疲れて一休みしていた私と山本さんでしたが……油断した瞬間をやられます。持ち込んだ2つのおばけ探知機「ゴーストレーダー」「ばけたん」(※)が、同時に悪い反応を出したのです。ライトが壊れるだけにとどまらず、新旧両方のおばけ探知機にまで同時に反応が出るとは。ここにいる間、他にもスマートフォンの壁紙が勝手に変わるなどの妙な現象が多発していました。さすが日本有数の心霊スポットです。
※ゴーストレーダー、ばけたん:ソリッドアライアンス社が手掛ける、おそらく日本で唯一であろう市販の「おばけ探知機」シリーズ
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