岡山県民に「“うったて”は方言」と教えるとだいたい「じゃあ共通語だとなんて言うの!?」と言われるよ、というお話(1/2 ページ)
群馬県民だけど「筆をグッてするところ」って言ってた。
え、この言葉通じないんですか!?―― そんな体験談を日本各地の方に聞く読者募集企画「マジで方言じゃないと思ってた」。今回は「うったて」のお話を伺いました。
指摘すると、岡山県民が高確率でキレ気味に「じゃあなんて言うの!?」と反応……?
岡山県民に「それ方言だよ」と教えると、高確率でキレ気味に「じゃあなんて言うの!?」と反応されるのが「うったて」です。
われわれ岡山県民は学校で書道を習うとき、先生に必ず「うったて(始筆、起筆のこと)に気を付けなさい」と指導されます。そのため、これが共通語でなかったと聞くと「じゃあ、書道の先生なんてよったん!?(なんて言っていたの!?)」となるのです。
私は30歳を過ぎてから、この言葉が方言だと気付きました。そもそも日常会話で使う言葉でもなく、なかなか登場の機会もありませんので……。職場で千葉出身の人と話していたら
「あの人の字、うったてが強いよな」
「何が?」
「だから、うったてが」
「いや、何よそれ」
「は?」
という会話に。検索してみたらド方言と分かり超ショックで、即日、岡山県民に言いふらしまくりました。みんな「じゃあ何て言うの!?」と判で押したような反応でした。
ちなみに、香川県などでも使われるそうですね、この方言。
―― 私(群馬県出身)は幼稚園のころから7年間書道を習っていましたが、先生は“筆をグッとするところ”と言ってましたね。うったてはマジで一度も聞きませんでした。
それから、「なんしょん?」は「今何してるの?」という意味なのですが、県外の人への電話で開口一番に使ってしまうと、相手は「?????」という状態になりますね。
※編集部注:ちなみに、「なんしょん」という方言も、香川県でも使われるという。
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